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書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
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本021話「絵引 民具の事典」
なるべくモノを増やさない生活を心がけているものの、
たまに本屋に行けばあれもこれも欲しくなって購買欲をおさえるのが大変なワケです。笑

これが服飾品だと案外抑制できるのですが。
(服への執着とかがわりと薄いのですw)

さて、最近本屋で衝動買いした本の一冊がコレ。

「絵引 民具の事典」

民具事典 表紙

今年出版された「普及版」で値段もお手頃。
ちなみに元本は2008年に発売されてますがすでに絶版なので、中古品がいいお値段になっておりました。

その名の通り、目次が絵。

民具事典 目次

辞書・事典が大好物なワタクシ、たぶんいつまでも眺めてられますw
いい買い物したー(個人的に♪)

民具事典 中
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テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

「世にも美しい日本語入門」

物語を書いているから、というわけではなく、日本語はもっともっと大切にするべきだと、ずっと思っている。


日本語、つまり国語


日本語に関するエッセイや対談本を見ると、ついつい手がのびてしまう今日この頃。

この本も、そう。

世にも美しい日本語入門

だって安野さんと藤原さんの対談ですよ。
面白くないわけがない。
あと私的なグッとくるポイントとして、装幀がクラフト・エヴィング商會だということも忘れてはいけない。

ちなみにこのちくまプリマー新書というのは、子ども達や若い人に、今一番読んでもらいたいことを本にしているシリーズ。

大人にとってもとても腑に落ちるタイトルと内容の作品が揃っているので、オススメですよー。

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

本019話『朝日のようにさわやかに』恩田陸 著
本019_朝日のようにさわやかに

邪悪な気持ちになったり、ぞっとしたり、よくわからなかったり、ほっこりしたり、せつなくなったり。
読み手の読後感もくるくると変わる、いろんな具材の入ったお雑煮みたいな短編集である。

恩田さんは基本、長編作品が多いのだが、私はあまりその長編をたくさん読んだことがない。というか、長編をいきなり読むことが少ない。
この短編集は『図書室の海』以来、2冊目であるけれど、短編集をきっかけに長編を手に取ることの方が多いのだ。

だから今回も同じ。

本作の中の「水晶の夜、翡翠の朝」を読んでヨハン君に惚れてしまったので、『麦の海に沈む果実』『黄昏の百合の骨』を読まなきゃ!と思っている次第。
(「水晶~」は上記2作品のシリーズ番外編なのである)



さて、本作は作品の長さも様々だ。
はっきり言って、よく背景の設定が分からないままに終わるものもいくつかある。(「卒業」とか「ご案内」とかね)
でもその切り取られたシーンのような短い作品に使われた言葉たちは、巧みに組み合わさって世界を構築していき、私はぐいぐいと物語に入っていけるのだ。
そして、ああいうことかも、こういう場所かも、と妄想想像を膨らませる楽しさを満喫する。

短編の醍醐味ってそこにあると思う。
数十枚では書き切れない世界を、泳いで探す楽しみ。
そしてかっちり決められた世界ではないがゆえに、日常のあちこちでふと作品の世界観を垣間見る機会があったりして。(あ、これってあの作品みたい!というふうに)


最後に。
「ご案内」は讀賣新聞掲載時のイラストは、日本画家の町田久美さんの作品だという。
それはぜひとも見たかった~!
気になる方は、ぜひ「町田久美」さんで検索してみてください。
私、このタイプの絵が、とても好きでして(笑)

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 朝日のようにさわやかに(文庫版)
 恩田陸 著
 2010年6月発行
 新潮社 552円(税別)
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これまでに読んだ本のコトをつらつらと紹介していきます。

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

本018話『獣の奏者 1闘蛇編/2王獣編』上橋菜穂子 著
本018_獣の奏者

「獣の奏者エリン」というNHK教育で放送されていたアニメの方が有名かもしれない。何を隠そう、私もアニメから入った派である。
総集編を気軽に視聴していたら、これがとんでもなく引き込まれる内容で、すっかり虜になってしまった。(もう涙が止まらなくて大変でしたよ。笑)
虜になると、今度は原作を読みたくて仕方なくなり、1と2は文庫化していたので本屋で即買いだ。笑


リョザ神王国で、母を亡くした少女エリンが、母と同じ「獣ノ医術師」を目指す成長の物語。
闘蛇という凶暴で巨大なトカゲのような生き物や、王獣という獣と鳥の掛け合わせのような生き物が登場する、架空の国のファンタジーである。
2巻からは王国の起源の秘密に迫る壮大な内容となっている。


ファンタジーなのに、「どこか遠い関係ない国の話」ではなく、「はるか昔、どこかの国で実際にあったこと」のようなリアリティがあるのは、人と生き物たちの命のあり方と、登場人物の心の機微をとてもしっかり描いているからだと思う。

主人公エリンをはじめとする人たちに起こる様々な困難を、ファンタジーだからといって物語は決してご都合主義で解決したりはしない。
その中で人生を重ねていく少女エリンの、強さと弱さと優しさと厳しさは、とても清々しくて、私の心に寄り添ってくる。


私たちが地球上に生かされてる意味を考えてみたくなる一冊


……と言うのは大げさなのかもしれないけれど、王獣と闘蛇の世界にどっぷりと浸かると、本当にそんなキモチになってくるのだ。

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 獣の奏者 1闘蛇編2王獣編(文庫版)
 上橋菜穂子
 2009年8月発行
 講談社 660円/730円
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これまでに読んだ本のコトをつらつらと紹介していきます。



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前記事で管理人宛コメントをくださったKさんへ

お久しぶりです!
テストお疲れさまでした。
こちらこそ、ブログ更新が滞っていてすみません~(^^;

メッセージ的コメントは、「メッセージはコチラから」から送っていただくか、以下にメールいただく方が個別にお返事しやくてよいかと思います。
もしお手数でなければメッセージorメールをくださいませ♪

当ブログへのメールアドレスは
konswords●yahoo.co.jp(←●を@に変えてから送ってください)です!

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

本017話『リトルプレスの楽しみ』柳沢小実 著 ほか
私は「小説」「物語」という本の中身の部分をこれまで書いてきているし、これからも書いていこうとしているのだけれど(その割には、ブログ更新が滞ってる、とツッコまれそうですね。すいません。苦笑)、実は、本の外側、つまり「装丁」や「製本」というものにも、とてもとても興味がある。

その「製本」あるいは「本づくり」といったキーワードでいろいろ検索した結果に見つけた本のひとつがこちら。

『リトルプレスの楽しみ』
book_littlepress

企画から制作、販売まで、すべて自分自身で、制約にとらわれずに自由に本を作っている人とその本たち(約40種類)の紹介だ。
発行部数は少なければ100部、平均的には500~1500部程度で、多くても3000部くらいまでのものばかり。
その形状も内容も、自由な発想で作られていて、でもとても充実したもので、人気のものはバックナンバーも手に入らないものもある。

暮らしにちょっとしたエッセンスを加えてくれる本、
ガイドブックには載っていない知りたい情報が入った旅本、
おまけの豆本やブックカバーがついてくる本、
展覧会を何度でも楽しめそうなカタログ本、などなど


例えばこんなもの。

水筒をテーマにした楽しい内容満載の『すいとう帖』は、その形状も水筒のように肩や首にかける紐がついたものになっている。

目立たなくてもいいもの(人・お店)を紹介する、ディープな名古屋の情報誌『なごやに暮らす』は今からでも何とかバックナンバーを集めたいと思うくらいキュートなイラストの表紙。

『雑草の写真集』はその名の通り、道ばたに根を下ろす雑草の写真ばかりが掲載されたハガキサイズの本。名も無き(本当はあるわけだけど)野草の姿に、何だか惹き付けられる。

紹介されたものはどれもいろいろな刺激を私に与えてくれた。

そしてもう1冊みつけたものがこれ。

『エクスペリメンタル フォーマット&パッケージング』
book_experimental

中身は洋書である。
フルカラー300ページで、写真集みたいなものだ。
冊子やパッケージを中心とした印刷の形態の、ありとあらゆる実験的作品が、掲載されているカタログ。
”印刷の形態”というのは、例えば「サイズ」「包装」「材料」「折り方」「装丁」などの視点から見た様々なスタイルである。

言葉で表すのは難しいのだけれど、

・2つの本がくっついている形態のもの
・エアメールを展開すると服の型紙
・しおりが何本もついている分厚い本
・リーバイスのヴィンテージジーンズのブックカバー付


と、英語なんて読めなくても、とにかく見ているだけで面白いのだ、これが。


これらの2冊の本は、私の”本づくり”熱を加速させた。

そして、とうとう一度行ってみたかった「製本教室」なるものに、先月足を運んだ。
もちろん、いきなり専門的なコースとかは腰がひけるので(笑)、基本を一日体験(まずはカルチャーセンターくらいの感覚で)で学べそうなところを探した。
そして近くのギャラリーで製本ワークショップを発見。
 ↓ ↓
ギャラリーPaw

糸とじ製本の基本を教えてもらって、1冊のオリジナル白紙本と、手持ち本へのハードカバー付けを完成!(所要時間3時間程度)
参加する生徒さんはみな「次はこんな本を作りたい!」と、各々いろんな素材や中身になるものを持ち寄ってこられるとのこと。
とても自由なスタイルで、楽しい教室だった。

そして思った。


「製本が楽しすぎる」(笑)


高い印刷代を使わなくとも、ちょっと技術を身につけていけば、本づくりの可能性は広がり続ける。
自分の手でも本の形にできると思えば、中身を書くはりあいもできるというもの。(基本、見た目から入っていく人ですから~。笑)

確定申告が終わったら、いろいろ取りかかりぞ!
と、ココロに決めた。
いや、本当は今すぐにでもやりたいことがあってうずうずしているのだけど(笑)、さすがにこの仕事やら何やらの立込み状況では後で痛い目にあいそうなので、もうしばらくはおあずけ、なのである。


book_seihon
自作製本、第1号(赤)と2号(紺色)
中身に書くことは、もう決まっているのであーる。

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 リトルプレスの楽しみ
 柳沢小実 著
 2006年1月発行
 ピエ・ブックス 1600円(税別)

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 エクスペリメンタル フォーマット&パッケージング
 EXPERIMENTAL FORMAT &PACKAGING
 2007年8月発行
 グラフィック社 2500円(税別)

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これまでに読んだ本のコトをつらつらと紹介していきます。

テーマ:本の紹介 - ジャンル:小説・文学

本016話『たちの悪い話』
本_たちの悪い話


半分は、イラスト目当てで買った本だった。
フジモトマサルの表紙と挿絵。
タコに絡まれる、(ピーナッツの殻に入った)ゾウ。
それだけでもかなりインパクトがあるのだが。笑

でも中身にも興味津々だった。
何せ、43編のストーリーが、どれもこれも不幸せな結末ばかりを迎えるというのだ。

「毒入り、危険。」

それが帯の言葉。
≫≫≫続きを読む

テーマ:本の紹介 - ジャンル:小説・文学

本015話『バスジャック』三崎亜記 著
本_バスジャック



小説すばる新人賞を受賞した『となり町戦争』が有名だけれど、私は短編好みなので、まずはこちらの本から入ってみた。

7つの短編が収録されている。

うそ話をこんな風にしっくりと書けるというのがよい。
ちょっとズレた、あっちの世界に行きたいときには絶好の一冊。

例えば「動物園」。
予算が無い動物園が、珍しい動物を展示したい時には、ある会社に依頼をする。
この会社でしている仕事は、明らかに架空のものだけれど、そこの社員である主人公の心の動きを追っていると、まるでこの商売があるように思えて来る。

あっちの世界とこっちの世界を、するりとつなぐ作品群。

短編集だが、話の長さがてんでバラバラなのも、この本を象徴しているような気がした。

ちなみに、『となり町戦争』は文庫化されているので、今度読んでみようかと思っている。
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 バスジャック
 三崎亜記 著
 2005年11月発行
 集英社 1300円(税別)

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これまでに読んだ本のコトをつらつらと紹介していきます。

テーマ:本の紹介 - ジャンル:小説・文学

本014話『秋日子かく語りき』大島弓子 著
本_秋日子かく語りき


タイトルにもなっている「秋日子かく語りき」はNHKでドラマ化(宮崎あおい主演)されたりしたのだが、私は、この短篇漫画集の中では「ロングロングケーキ」が好きだ。

事故で地球にテレポートしてきた地球マニアの宇宙人。
同人誌に小説を書いている学生の小太郎のもとに居候することになる。

宇宙人の宇さん(小太郎の希望で、美少女に化けている)が、小太郎の頭の中にある小説のアイデアを引出してワープロで作品にしてくれるというシーンがある。

「あなたには
 何億という小説が
 あなた自身にも気づかれることなく
 頭の中にうずもれているんですよ」


そう言って、本来、小太郎が持っている小説をカタチにしてくれるわけである。
そうして、真っ先に小説を読むことになるファン第一号の宇さんは、ファンレターを書くのだ。

すごい。そんな風に自分も気がつかないアイデアを見つけてくれるなんて。
と思う。

でも一方でこうも思う。

本当に幸せなのは、作品を最初に読んで、ファンレターを書いてくれる、宇さんの存在そのものだ、と。
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 秋日子かく語りき
 大島弓子
 昭和63年1月発行
 角川書店(あすかコミックス)370円

(S63発行は絶版なのでリンク先は2003年発行のもの)
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これまでに読んだ本のコトをつらつらと紹介していきます。
本013話『日本むかしばなし集』坪田譲治 著
本_むかしばなし


ずいぶんと古い本である。
一寸法師や桃太郎から、きき耳ずきん、わらしべ長者、ネコとネズミ、クラゲ骨なし、など、39編のむかしばなしがぎゅっと詰まったお話集。

なつかしくも、いつまでも色あせないところが、昔話なのだなあと感じる。
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 日本むかしばなし集(文庫版)
 坪田譲治 著
 昭和50年3月発行
 新潮文庫 220円

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これまでに読んだ本のコトをつらつらと紹介していきます。
本012話『重力ピエロ』伊坂幸太郎 著
本_重力ピエロ


私は遺伝子やら医学やら生物学やらの世界が好きである。

この作品は、遺伝子をモチーフにしていたし、割と年齢の近い作家なので、一度読んでみたいと思っていた。
ミステリーであり、兄弟の物語である。

主人公の、弟の名前は「春」。
これが全てのイメージを決めたようにも思えたりする。
書き出しで読者を惹き付けていく役割も果たしているし、何より作品を読み終えると、この名前が弟のキャラクターにぴったりだ、と思えてくる。(少なくとも私は)

謎解きもあるので、ストーリーはあえて書かない。
かなりスピード感のある展開でエピソードも盛り沢山。
遺伝子といっても、科学・医療ミステリーというわけではない。
そこまでマニアックな専門知識が羅列される箇所は無いので、気負わずに読める。
と私は思うのだけど。
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 重力ピエロ(文庫版)
 伊坂幸太郎 著
 平成18年7月発行
 新潮文庫 629円(税別)

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