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書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
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まずは猫など。
猫_鶴橋
(写真:大阪市・鶴橋の市場路地の黒猫)


仕事でばたばたとしていましたが、何とか落ち着きそうなので、明日からブログ再開したいと思います。
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もうすぐ再開します
風邪をこじらせた上に、急性副鼻腔炎というものを併発してしまい、しばし闘いの日々でした。笑

急性副鼻腔炎というのは、鼻の脇にある副鼻腔という空洞に通じる道が鼻水で詰まってしまって、粘膜が炎症をおこして鼻水が止まらなくなるわ、空洞の加圧されて顔面痛や頭痛が起こるわ、という病気でして、いわゆる「ちくのう」といわれるもんだそうです。
初めてでした、この病気になったのは。

鼻水がのどにおりてくるせいで、せきも止まらず、人前でしゃべる仕事などに苦戦。

観念して、珍しく病院に行って薬を処方されて、抗生物質や炎症止めを金曜日から続けて、今朝4日目にして、


ほぼ回復しました。


ということで、ブログも再開したい、のですが、


たまった仕事に追われております。苦笑


とりあえず、回復のお知らせをば。

風邪の間にヘンな夢もいろいろ見たので(←転んでもタダでは起きない?)、「ゆめうつつ」シリーズあたりから更新していこうと思います。

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

引き続き、おやすみ
即興TOWNを更新などしてみましたが、風邪がまだ治まっておりません。

土日で休養します。
ということで、もうしばらくお休みさせていただきます。
即興TOWN #07「GLUE」
即興TOWN_glue


どんなものでも組み合わせることができるという

至極便利なのりを発明をした、

そのまちの、とある工場。

最初に鉛筆に消しゴムをつけたのは、このまちだし、

テレビとビデオをくっつけたのも、このまち。

そのほかにも、

カバンに水筒がくっついた製品もあるし、

机と鳩時計が組合わさったものもある。

こののりを使えば、外観だけでなく、機能すら、

うまく組合わさってしまうのだ。

のりは爆発的に売れたために、まちは繁栄し、

住民はここから離れられなくなってしまったという。
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glue【グルー】
[名] (1)接着剤、のり
[動] (2)…を接着剤でくっつける
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これは5分で作る即興掌編。
書いたら最後、手直しは一切無し。
さて、どうなるのやら。。。

◎条件(手順)は下記の5点。
手順1:辞書からAからZがつく単語を1分以内に選ぶ。
手順2:その単語を架空のまちの名前とする。
手順3:架空のまちのお話を4分程度で書く。
手順4:字数は100字程度。
手順5:書き直しは一切しない。
おやすみ
本日は短篇更新日なのですが、

筆者風邪のため(苦笑)、

2日ほど更新をお休みします。

23金の即興TOWNには復活予定です。

元来、体は丈夫なのですが、珍しく風邪に手こずってます。
インフルエンザではありませんけど。笑

ではではまた。
夢055話「屋上占拠」
こんな夢をみた。

マンションの屋上に洗濯物を干しにいったのだ。
すると何やら騒がしく、屋上を占拠してパフォーマンスをしている二十数人の若い男女の集団がいる。

何をしているのかよく分からないが、何かを表現しているのであろう。
現代アートとはそういうものだろう。

しかしこんなことは管理人からまったく聞いていない。
一体どうなっているんだ、と私は相手の代表と話をすることになった。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
自宅のマンションはよく夢の舞台になります。
たいていは、ヘンな設定ですが。笑
本012話『重力ピエロ』伊坂幸太郎 著
本_重力ピエロ


私は遺伝子やら医学やら生物学やらの世界が好きである。

この作品は、遺伝子をモチーフにしていたし、割と年齢の近い作家なので、一度読んでみたいと思っていた。
ミステリーであり、兄弟の物語である。

主人公の、弟の名前は「春」。
これが全てのイメージを決めたようにも思えたりする。
書き出しで読者を惹き付けていく役割も果たしているし、何より作品を読み終えると、この名前が弟のキャラクターにぴったりだ、と思えてくる。(少なくとも私は)

謎解きもあるので、ストーリーはあえて書かない。
かなりスピード感のある展開でエピソードも盛り沢山。
遺伝子といっても、科学・医療ミステリーというわけではない。
そこまでマニアックな専門知識が羅列される箇所は無いので、気負わずに読める。
と私は思うのだけど。
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 重力ピエロ(文庫版)
 伊坂幸太郎 著
 平成18年7月発行
 新潮文庫 629円(税別)

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これまでに読んだ本のコトをつらつらと紹介していきます。
検索ワード(2007年1月まとめ)
今年の最初の月の傾向やいかに。
ということで、検索ワードチェック。

多かったのは、やはり本のハナシ関係です。
特にこの月は、「しゃばけ」(畠中恵 著)シリーズに関係するキーワードが多く見られました。

その次は、昨年の朗読&舞台イベント関係の方々のお名前。

そして、NHKの朝ドラ「芋たこなんきん」に関係するキーワード。

何となくうれしかったのは、「猫」に関するキーワードも少し増えてきていることです。
「野良猫 神戸」とか「猫 喫茶店」とかそういう感じで。

おいでませ、猫好きの方々。笑
また追々猫画像もアップしますんで。
夢054話「すり講習」
こんな夢をみた。

まずは二人組になる。
そして小道具は財布。

財布を使って、スリになるための講習が行われているのだ。

がま口

私もそこに参加している。
他にも数組の男女が真剣に練習中だ。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
珍しく画像付きで。最近購入したがま口です。
京都・三条のまつひろ、というがま口専門店のもの。
即興TOWN #06「FORGET」
即興TOWN_forget



つらいことがあったら、そのまちに行くといい。

無駄なことをおぼえてしまったら、そのまちに行くといい。

自己嫌悪に陥ったら、そのまちに行くといい。

何かとんでもないことをしでかしたら、そのまちに行くといい。

何でも忘れさせてくれるから。

すべてを記憶の彼方に流してくれるから。

でもそのまちからあなたは、

もうここへは戻って来れない。

その道順も忘れてしまうし、

あなたの名前すら、置いてきてしまうのだから。
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forget【フォーゲト】
[動] (1)…を忘れる、思い出せない
(2)…を置き忘れる
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これは5分で作る即興掌編。
書いたら最後、手直しは一切無し。
さて、どうなるのやら。。。

◎条件(手順)は下記の5点。
手順1:辞書からAからZがつく単語を1分以内に選ぶ。
手順2:その単語を架空のまちの名前とする。
手順3:架空のまちのお話を4分程度で書く。
手順4:字数は100字程度。
手順5:書き直しは一切しない。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

夢053話「お会計は・・・」
こんな夢をみた。

ある喫茶店に、男友達2人と私とで連れたって行く。

3人で、ケーキを15個、お茶を5杯、注文する。
男友達の一人はお茶を飲まずに、お冷や(水)ばかりもらっている。

いよいよお会計という時に、お冷やが1杯300円もすることが分かって、どうしようかと思っていると、追い打ちをかけるように、

「お会計は8000円です」

と店のマスターに言われる。

確かに、私たちもそれだけ飲み食いをしたのだが、ずいぶんな値段になってしまったのでちょっと困っていると、マスターは渋々まけてくれて、4500円にしてくれた。
半値近くになってしまって、これでいいのだろうかと思ったけれど、気が変わっても困るので、さっさと支払って店を出た。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
ケーキ15個頼んだ時点で、1つ500円なら7500円なわけで、別に法外な値段設定でもなくて、むしろ水代も入っていたならば安いくらいなのですが。笑
no.26「パセリのサラダ」
パセリのサラダ_iBook
(写真:自宅のiBookとパセリ)


 「パセリのサラダ」と確かに聞こえた。

 コーヒーカップを持つ手が、一瞬止まった。
 ゆっくりと、ブラックコーヒーを口に近づけながら、何気なく聞き耳を立てた。

 低い仕切りの向こう側には、親子が座っていた。買い物帰りにファミレスで休憩中といったところだろうか。
 私よりも少し年下くらいの母親と、小さな男の子。五歳か六歳くらいに見える。少し前に、「ハンバーグ・プレートと、キッズプレートのミニカレーです」と店員が料理を運んで来ていたので、遅めのお昼をとっているのだろう。
 そしてもう一人、母親と同い年くらいの女性が座っていた。話ぶりからすると、親しい女友達らしく、ずいぶんと盛り上がっている。
 その途中に聞こえたのだ。

「パセリのサラダっていうのがあるの?」
「パセリと、いろいろ他にも混ぜるんだけど。かなり使うのよ、パセリも。それを食べて、この子パセリ好きになっちゃって」
「大人でも珍しいのにね、付け合わせのパセリ食べるのなんて」
「でしょう? え? あ、ママのもね。はいあげる。ほんとにパセリ好きなんだから」

 珍しいな。と私も思った。
 パセリがそんなに好きだなんて。

 でも私はパセリがすごく好きな人を二人知っている。
 一人は私。そしてもう一人は、大学時代につき合っていた彼だ。

           * * * * *

 私と正樹は同じ学部で、つきあい始めたのは三年で同じゼミを選んでからだった。

 つきあったきっかけも、パセリだった。
 ある日、研究室で居合わせて、たまたま一緒にランチを食べに行った時だ。ランチプレートを頼んだ私が残した、お皿の上のパセリを、彼はひょいとつまみ上げると美味しそうに食べてしまった。

「それって、美味しい?」

 怪訝そうな顔をして聞く私に、彼はパセリには栄養があって云々と語りはじめ、それでも私が興味を示さないと分かると、次の日、彼はタッパーに入ったものを私に差し出した。

「パセリ使ったサラダ」
「何?」
「だから、パセリ。これすっげーうまいから、だまされたと思って食べてみな」

 たっぷりパセリとたまねぎとトマトのみじん切りがおからのようなものと和えてあった。訊ねると「それはアフリカで料理に使うクスクスっていうやつ。早い話、小麦粉」とおしえてくれた。

 そしてこのサラダが、あまりに私の口に合ったことと、彼がこんなものを作れる人だということに驚いて、決して小さいとは言えないタッパーのパセリ・サラダを、私は完食してしまったのだった。

 あとで聞くところでは、このサラダ、「タブレ」と呼ばれる中東のレバノンやアフリカなどの料理だそうだ。
 卒業旅行の計画に使えるかもと買った旅行雑誌がアフリカ特集で、そこに紹介されてたレシピだという。元々パセリが割と好きだった彼は、パセリをメインにしたサラダというのに興味を惹かれたらしい。

 その出来事がきっかけになって、私は彼に興味を持ち、いつの間にかつきあうことになった。世の中、何がきっかけになるか分からない。
 私と彼を、パセリが結んだのだ。

           * * * * *

 隣の席ではまだ会話が続いている。

「そもそも、サラダ作ったのってダンナなの」
私はなぜか少しどきっとする。
「えー、アサコのダンナさんって料理とかする人だっけ?」
「普段はそんなにね。これは海外赴任してた時にたまたまおぼえたらしくて。まあ、食べてみたらこれが結構美味しいのよ」
「へえ。ね、私にもこんど作り方おしえてよ」
「レシピ、ちゃんと聞いておくわ。正式な名前はね、えーっと何だったかな…」

 タブレ、と私は心の中で唱える。

 しかし。パセリ・サラダが得意なダンナなんて、そうそういるんだろうか。そういえば、この男の子、ちょっと正樹に似てるかもしれない。
 まさか。そんな偶然あり得ない。あり得ないと思いながら、何かを密かに期待している私がいる。今さらこんな場面で再会しても仕方ないと思うのに。

その時、子どもが声をあげた。
「あ、パパだ」

 ここで待ち合せをしていたらしい。
 今、その人物を確認すれば、この変な緊張なんてすぐに解ける。そう思うけれど、私は顔をあげることが出来なかった。

「つばさ、いい子にしてたかー」

 その声を聞いて、肩の力が、すっと抜けた。
 私は伝票を持って、席を立った。横を通りながら、そっと横目で確認すると、その人は正樹とは似ても似つかぬ人で、私は安堵しながらも、少しがっかりして、レジに向かった。

 コーヒー代のおつりをもらいながら、
「今晩は、久しぶりにパセリのサラダを作ろう」
そう思った。
 
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)

この物語はフィクションです。
登場する場所は実在しますが、
人物・団体名はすべて架空のものです。
写真はストーリーのイメージ源になったもので、内容とは一切関係ありません。

このストーリーは、「キリ番踏んでお題を出そう」キャンペーン(笑)で、3579番目のカウンターを踏んでいただいた、りなっこさんから出されたお題「パセリのサラダ」から作ったオハナシです。

お題出題の時のコメントはこちら。

公開日がバレンタインデーになったので、一応、恋愛絡みで書いてみました。笑
このタブレというサラダ、自分で作ったことは無いのですが、アフリカ料理を食べる会に参加して食べたことがあります。クスクスが洋風おからのようで各種スパイスも効いててすごく美味しかったです。
調べたところ、レバノンではクスクスでなく押し小麦を使うのが定番。
中東からアフリカやフランスまで、結構広い地域で食べられている料理みたいです。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

夢052話「そばつゆ三種」
こんな夢をみた。

手作りのそばをふるまってくれるというので、知り合いの家に出かけた。

行ってみると、そばは中国の刀削麺のような三日月の形をしている。
日本そばだと思っていたので、少し驚くが、食べる時のつゆが、「タレ」と「ポン酢」と「梅肉ソース」だったことに、もっと驚いた。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
夢をみた前日にこの3種のタレのつくねを食べたせいかと思われ。笑
本011話『つめたいよるに』江國香織 著
本_つめたい夜に


初めて読んだ、江國香織の作品が、たしかこの本だった。
その後、他の作品もいろいろ読んだが、これと『きらきらひかる』が、私の中ではベストである。

絵本化もされた「デューク」は、いつ読んでも涙ぐんでしまう。大好きな犬のデュークが死んで悲しみに暮れる「私」が、電車で出会った少年と一日を過ごす物語だ。
少女に恋した僧侶の話「桃子」には不思議な色気が漂う。これも絵本になったように思う。
「ねぎを刻む」の孤独な主人公に同調して、マネをしてねぎを刻んでいたこともある。笑

バラエティに富んだ作品群は、どれもほどよい短さなので、電車の移動時間やちょっとした待ち時間に、すっと違う世界に入るのにぴったりである。
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 つめたいよるに(文庫版)
 江國香織 著
 平成8年6月発行
 新潮文庫 400円(税別)

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これまでに読んだ本のコトをつらつらと紹介していきます。
まずは題材を決めよう
2月4日に書いたことを、そろそろ始めようかと思う。

少しまとまった作品を書くこと。

思っていたほどに仕事が落ち着いたわけではなかったけれど、それを理由に手をつけなければ、いつまでも書けない。
まずは今日・日曜日からその一歩を。

この作品用に、ノートを一冊作ることにした。
設定や、素材や、登場人物や、エピソードなどを、思いつくままメモしていって、整理して、ストーリーにしていくための、ノート。

まずは題材を決めないと。
ネタ帳に書き留めてあって、使ってみたいアイデアプロットは3つ。
どれか1つからふくらませるか、あるいは3つを絡ませてみるか。

それはこれから。
夢051話「コーディネート」
こんな夢をみた。

私は大学生だった頃に戻っている。

これから大学に出かけなければならないのに、靴と靴下の組合せが、どうにもしっくりこない。
何度も何度も、靴と靴下を履き替えて合わせても、どうしても納得のいくコーディネートにならない。

時間だけがどんどん経過していく。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
こういうあせる夢というのは、いわゆる夢というものの定番ですが、靴と靴下の組合せに真剣に悩むというのはいかがなものかと。笑

そういえば、今、夏目漱石の小説『夢十夜』を映画化した『ユメ十夜』が公開中ですね。
だいぶ、ぶっとんだ内容になっているようで、ちょっと観てみたい気も。笑
即興TOWN #05「EXPIRE」
即興TOWN_expire



もう先が長くないと知った人が、

最後に暮らすまちがある。

のどかなそのまちで、最後の生活を送り、

みな静かに息を引き取っていくのだ。

なぜだかは知らないが、そこで最後の時を過ごせば、

天国に行けるという言い伝えがあるから。

そのまちはたくさんの人を看取って、

ある日、大きく膨らむと、

静かに息を吐き出した。

多くの人の魂が、美しい光の筋をつくり、

天に向かって昇っていった。
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expire【イクスパイァー】
[動] (1)(期間が)満了する、満期になる
(2)息を吐き出す (3)息を引き取る、死ぬ
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これは5分で作る即興掌編。
書いたら最後、手直しは一切無し。
さて、どうなるのやら。。。

◎条件(手順)は下記の5点。
手順1:辞書からAからZがつく単語を1分以内に選ぶ。
手順2:その単語を架空のまちの名前とする。
手順3:架空のまちのお話を4分程度で書く。
手順4:字数は100字程度。
手順5:書き直しは一切しない。
夢50話「靴ずれ」
こんな夢をみた。

姉のように慕っている女性からの誘いで、ある演劇の舞台にエキストラとして少しだけ出演することになった。

舞台は猫と姉妹の物語で、外国の絵本が原作になっているということである。

エキストラといってもそこそこに出演時間があり、練習もそれなりにしなければならない。
私は猫の扮装をして、革靴を履いてステップを踏む練習を、劇団員の人たちと何度も何度もしているのだが、やはり素人なので、なかなかコツがつかめない。

足には靴ずれができて痛むのだが、公演日は刻々と近づいている。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
猫と姉妹の物語のポスターのデザインがなかなか渋かったような記憶が。笑

おや、100話までの道のり、半分まで来ました。
no.25「スイッチ」
 九州のある小さな田舎まちを、一人の老紳士が歩いていた。三月下旬のことだった。
 もうかなり年配のようだが、まだ背筋はぴんとしていて、明るいベージュのコートを羽織り、帽子を被っているその後ろ姿は、50代でも十分通用しそうだった。
何かを探しているらしく、時折立ち止まってまわりを見ている。
 といっても、迷っている風でもないので、近所のものは誰も声をかけるわけでも無かった。

 老紳士は立ち止まった。彼の前には、古い大きな門がある。大きなお屋敷の土地らしかった。
 庭も広い。立派なヒマラヤスギ、ツルバラのアーチ、サクラ、様々な木や花が植わっている。
 石造りの立派な門柱に付いたインターホンをしわが刻まれた指でしっかりと押した。

 屋敷にはその音が響いたのかは、あまりに敷地が大きくてよくは分からなかった。
 しかし紳士は、そんなことはどうでもいいといった感じで、さっと踵を返して、また道の向うへと去っていった。

 しばらくしても館から人が出て来ることは無かった。
 庭だけは手入れされていたが、その屋敷は長い間空き家だったからである。

           * * * * *

 伊豆諸島の小さな島で、晴れた空の下を、釣り道具を抱えた中年の男がのんびりと散歩をしていた。今は春休みで、子どもたちが遊んでいる姿があちこちで見られる。
 川沿いの並木道を歩きながら、今晩のオカズのことなどを考えている。
 しかしその足取りがぴたりと止まった。
 道の途中の少し広くなった場所に、荒ゴミ置き場があり、そこに捨てられたテレビをじっと見ているのだ。
 といっても男の家には、先月社会人の娘がプレゼントしてくれた液晶テレビが届いたばかり。不自由をしているはずは無かった。

 チャンネルがつまみ式になった、かなり古い型のブラウン管テレビは、すでに画面に大きなヒビが入っていてとても使い物になるようには見えなかった。
 男はそっと手を伸ばすと、そのつまみを3チャンネルから4チャンネルに切り替えた。

 それだけのことをすると、満足したかのように、立ち去った。
 夕食に飲むビールを買いに行くのだ。

           * * * * *

 五月になり、ようやくコートを薄手にしてもいいくらいの気温になった。
 暖かい日差しを浴びながら、馬をじっと見ている40代くらいの女性がいる。賭け事には興味は無いけれど、帯広のばんえい競馬場に時々通っているのだ。

 ばんえい競馬の存在を、その女性は北海道に住みはじめて初めて知った。普通の競馬とは違って、重いそりを引く競技で、馬自体もサラブレットの倍はあろうかという大きな種類のものが使われている。
 元来の動物好きも手伝って、力強い馬の姿にすぐに魅せられた。月に一、二度、帯広に来るのが楽しみだった。

 お金を賭けるわけでは無いので、夫も別に止めはしない。時々一緒に来ることもあった。

 いつものように、いくつかのレースを見物して、彼女は帯広駅に向かった。
 そして、何かを思いついたように、お金を入れる前に券売機のボタンをランダムに押した。
 そのあとは普通に硬貨を入れて、自宅最寄駅までの切符を買うと、改札を抜けてホームに向かった。

           * * * * *

 九州の小さなまちでは、空き家のインターホンを押した紳士が立ち去った翌日、屋敷の中の桜がつぼみを開いた。

 伊豆諸島の島では、男が壊れたテレビのチャンネルを変えた翌日、並木道の桜が花をつけた。

 帯広駅で女性が無意味なボタンを押した翌日、近くの緑が丘公園の桜が咲いた。

 そうやって、全国のあちこちに、桜前線のスイッチがあることと、それを押す役割の人がいることを、知る人はほとんどいない。

スイッチ_沖縄桜
(写真:沖縄・本部の八重岳の寒緋桜)

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)

この物語はフィクションです。
登場する場所は実在しますが、
人物・団体名はすべて架空のものです。
写真はストーリーのイメージ源になったもので、内容とは一切関係ありません。

沖縄旅の桜から、一話。
神戸の桜前線、今年は暖冬だから早いでしょうか。
ブックカバー
本を買う時、カバーをつけてもらいますか?

私は「カバーいりません」派です。

本の表紙を見たい人なのです。
カバーしたまま置いておくと、何の本か分からなくなってしまう。
それにカバー絵が気に入っているものもある。
だからカバーで隠したくない。

でも裸だと擦れたり汚れたりしてしまうので、それには対処。

トレーシングペーパーを使うのが、ここ十年以上の定番。
下の文字が透けて見える、あのペラペラの紙。
あれを使ったブックカバーを買った本につけることにしています。
コーナン(ホームセンター)とかで100枚入とかを買います。
文庫本のカバーなら、A4サイズがぴったり。

表紙も分かるし、汚れも防止。

さらに電車などで読むために持ち歩く時は、布のブックカバーを愛用しています。

2つ持っています。
どちらもそれぞれ別の友達が誕生日プレゼントでくれたもの。
私が本好きというのは、かなりの範囲で浸透しているようで。笑

季節や本によって、使い分けています。
本010話『百物語』杉浦日向子 著
本_百物語


漫画である。
江戸文化研究家の故・杉浦日向子さんの。
(2005年にがんで亡くなられた。新しい作品にもう出会えないのはとても残念だ)

「百物語」というのは、みんなで夜中に集まって、順番に一話ずつ怪談を語って、そのつどろうそくを一本ずつ吹き消していく。最後の100本目のろうそくを消すと、この世のものではない何か(化け物か幽霊か…)が現れるという趣向の遊び(?)である。

そんな風に、一話ずつ怪話が語られていくのが、この漫画。
一冊で百の・・・正確には99の物語が楽しめるという(化け物が出る手前の99話で打ち止めとなる)、豪華でお得な作品。

雨の日にあらわれる熱病の気、蔵に住み家を守る妖怪、妻の首から生えた人型のキノコ生まれなかった姉がお腹から話しかけて来る弟、美少年になったなめくじの化け物、などなど、ありとあらゆる「あやかし」を堪能してもらいたい。
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 百物語(文庫版)
 杉浦日向子 著
 平成7年11月発行
 新潮文庫 738円(税別)

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これまでに読んだ本のコトをつらつらと紹介していきます。

テーマ:本の紹介 - ジャンル:小説・文学

花見の次は。
沖縄で寒緋桜を見て来た。
本島北部の八重岳という山の中だ。
本州とは違って、1月末~2月上旬が見頃なのだ。
桃色で下向きの、かわいい花がほぼ満開になっていた。

沖縄の桜


年始もあっという間に過ぎて、もう2月。
神戸の花見シーズンになる前に、少しまとまったもの(といっても200枚や500枚の長編ではなく、50~100枚の短篇)が書きたいなと思う。

予定表に線を引いて、「執筆」などと書いてみる。笑

書いてみるだけでは、もちろんダメなのだが、昔から計画を立てることが好きな性分なのだ。
来週末、仕事がひとつ落ち着くはずなので、まずは題材決めをしよう。
ネタ帳に控えているストーリー予備軍を引っぱり出してこよう。
この世のものではない生き物を登場させようか。笑

とにかく、計画倒れにならないことだ。
夢049話「不動王の力」
こんな夢をみた。

突然、天の声がして、

「不動王の力を与える」

と言われた。

私は、中国にでもありそうな御殿前の大きな四角い広場に立っている。
広場は四方を壁で囲われていて、多くの門が並んでいる。
その門の前に立つと、木で出来た巨大な門扉が勝手に動き出し、壁を離れて私に迫って来る。
手をかざしてみると、その巨大な木の塊は宙に浮かび、
「えいっ」
と気合いを入れると、床に落ちてバラバラになった。

これが不動王の力というものか。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
舞台設定に、沖縄の首里城に行った影響が多々見られる気がします。笑
即興TOWN #04「DEW」
即興TOWN_dew


まちのはずれに谷がある。

朝日がのぼると、その谷にゆっくりとしずくが落ちていく。

一滴、また一滴、谷底にゆっくりと。

土地がゆっくりと溶けていくのだ。

じわりじわりと長い年月をかけて、

まちの境界線のカタチは変化した。

谷を流れる川は、

まちの周囲をゆっくり流れ、

またまちの岩肌に吸収されていく。

そうやって、常に新しいまちが作られているのだ。
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dew【デュー】
[名] (1)露、しずく (2)新鮮さ、さわやかさ
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これは5分で作る即興掌編。
書いたら最後、手直しは一切無し。
さて、どうなるのやら。。。

◎条件(手順)は下記の5点。
手順1:辞書からAからZがつく単語を1分以内に選ぶ。
手順2:その単語を架空のまちの名前とする。
手順3:架空のまちのお話を4分程度で書く。
手順4:字数は100字程度。
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猫写真(沖縄産)
沖縄旅から戻りましたので、
沖縄猫の写真などでハシヤスメを。


友達があまりいないらしく寂しいのか、
ずいぶんと人間に馴れているチビメス。
沖縄猫01
ちなみにこの模様の猫は旅の途中でよく見かけた。
(本島北部の本部町のコーテジ近くで)


絵のように緑と一体化している。笑
一瞬気がつかなかったくらいだ。
沖縄猫01
(本島北部の備瀬集落の浜辺で)


顔つきに特徴アリ。
沖縄猫01
市場にいるだけあって、近づいても動じない。
(那覇市の農連市場にて)

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

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