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書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
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即興TOWN #15「ORIGINAL」
即興TOWN_original


今や世の中にあふれている、

ありとあらゆるものがクローンだ。

生き物だけじゃない。

機械だって企画だって、言葉すら複製だ。

元になった原物は、

このまちにしか無いのだ。

ここからすべてが生まれたのだ。

すべてはひとつだった。

けれど、複製は様々な変化を遂げ、

独創性では、原物に引けを取らないものも、

たまに、出現する。
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original【アリヂノル】
[形] (1)最初の、原始の (2)原物の、原文の
(3)独創的な、斬新な
[名]原物
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これは5分で作る即興掌編。
書いたら最後、手直しは一切無し。
さて、どうなるのやら。。。

◎条件(手順)は下記の5点。
手順1:辞書からAからZがつく単語を1分以内に選ぶ。
手順2:その単語を架空のまちの名前とする。
手順3:架空のまちのお話を4分程度で書く。
手順4:字数は100字程度。
手順5:書き直しは一切しない。
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短篇のテーマ
写真をテーマに短篇を紡ぐ「一画一話」が今現在33話まで続きました。

私は超短篇向きだから、と、本当に短い短い、ショート・ショートを書いてきたわけですが、不思議なもので、これだけ短いものばかりを書いていると、ちょっとまとまったストーリーを書きたいと思うようになってくるのです。
といっても、長編というほど長いものではなく、原稿用紙で換算すれば50枚以上100枚以下くらいのものでしょうか。

以前にもそんなことをここに書き、
3月末までにまとまったものを書くぞ!
豪語したのですが、予想外の風邪の襲来や仕事のやりくりで、ペースが一気に崩れてしまったのでした。(苦笑)
ダメですねえ、私。

しかしここでまたチャンス?到来です。
≫≫≫続きを読む

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

夢074話「演奏者たち」
こんな夢をみた。

知人が弦楽器アンサンブルをやっている。
屋外での演奏会を聴きに行った。

市場の中の一室が控室だというので、出向いてみると、みんな動物のかぶりものをしている。
鹿、羊、馬……。知人がどれなのか、さっぱり分からない。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
実際に楽器演奏をやっている知り合いが何人かいるのですが、その現実と、一体何が混合してこんな夢になったのやら。笑

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

夢073話「BLACK BAND」
こんな夢をみた。

マンションの隣の家に、黒い服を着た、若い男の人たちが、たくさんやってきた。
どうやら音楽バンドか何からしく、皆、楽器を持っているのだが、次から次へとやってくる。

オーケストラかと思うくらいに、人がいるのだが、どう考えても部屋に入りきらない数である。
気になる。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

もうすぐキリ番
次のキリ番「6006」が近くなってきました。
踏んだらぜひお題をお願いします~。

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

夢072話「アルバイトが終わったら」
こんな夢をみた。

私の友人は、ひょんなことでバーでアルバイトをすることになった。
知り合いに頼まれたのだ。

夜から朝までずっとだというので、かなりきつそうだと思うのだが、友人は、バイトが終わったら、朝5時からはじまる映画を観に行くという。

彼女はかなりタフである。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
朝5時って……誰が行くのやら、そんな時間に。笑
即興TOWN #14「NOVEL」
即興TOWN_novel


マンネリ化に悩むイラストレーターも、

アイデア不足の小説家も、

プレゼンに失敗ばかりしている商社マンも、

このまちにいけばいいのだ。

どこを見ても、目新しいことばかり。

見たことも聞いたこともないような、

奇抜なアイデアがうじゃうじゃ転がっている。

ただここに長居はしないほうがいい。

奇抜なことに馴れ過ぎて、

本当に必要なものが、

見えなくなるかもしれないから。
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novel【ナヴル】
[形] (1)目新しい、先例のない、奇抜な
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これは5分で作る即興掌編。
書いたら最後、手直しは一切無し。
さて、どうなるのやら。。。

◎条件(手順)は下記の5点。
手順1:辞書からAからZがつく単語を1分以内に選ぶ。
手順2:その単語を架空のまちの名前とする。
手順3:架空のまちのお話を4分程度で書く。
手順4:字数は100字程度。
手順5:書き直しは一切しない。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

no.33「あげぞこ」
あげぞこ_夕焼け
(写真:那覇~神戸の飛行機から見た夕陽)

 機内販売限定のクッキーセットを買ったのは、ほんの気まぐれだった。

 沖縄の取材旅行から戻る飛行機の中で、することが無くなった私は、機内誌をあまり読む気もないのに、ぱらぱらとめくっていた。

 さっきまでは、撮ってきた写真を、デジタルカメラのスライドショーで見ていたのだが、2回繰り返して見たところで、バッテリーが切れてしまった。
 そこまで眠くもないし、ヘッドホンで聞く機内放送のチャンネルにはあまり好みの音楽が無い。ポータブルの音楽プレーヤーを持ってきてないことをここに来て少し悔やんだりした。
 といっても、もう1時間もすれば神戸に着くわけで、ヒマつぶしに機内販売のカタログを手に取ったのだ。

 実際に機内で販売されるものは最初の十数ページ分だけで、残りの、旅行バッグやら棚やら健康器具やらの商品は、通信販売で注文するものだということを、今さらながらに知った。
(こんなの、家に帰ってから注文してる人とか、いるのかなあ)
 素朴な疑問が浮かんだ。
 横を見ると、出張帰りのサラリーマンらしき中年の男性が、毛布を全身に被って爆睡していた。
(まあ、この人は確実に買わないだろうな)
 私はカタログをめくった。

 5ページに掲載されていた、外国のクッキー缶が、エリが好きそうなデザインだった。サイコロのような形の銀色の缶に、白と黒のシルエットで森と鳥が描かれている。
 取材に忙しくて、一緒に暮らしている妹のお土産を買うのを忘れていた私は、「ちょうどいいかも」と、そのかわいいクッキー缶を1つ、そばを通りかかった客室乗務員に注文した。

 寝ているサラリーマン越しに、支払いのやりとりを済ませ、両手に乗るくらいの大きさの缶が入った紙袋を受け取った。

 席に座り直すと、ちょうど夕陽が沈むところだった。
 赤・オレンジ・黄色・青・紫。そして言葉では説明できない色。幻想的な色縞模様が、窓の外に展開されていた。
 あまりにきれいなので、私は思わずカメラで撮ろうとして、バッテリーがさっき切れてしまったことに気がついた。
「ざーんねん」
 小さくつぶやいてから、日が沈むまでずっと窓を見ていた。
 しばらくして、飛行機は着陸態勢に入った。

           * * * * *

「きゃー、これかわいいーーー」
 包装を解いたクッキー缶を前にしたエリの表情は、私の選択が間違っていなかったことを表している。
「やっぱりね。エリ、こういうの好きだもんね。中身も美味しそうだったよ」
 私がそう言うと、エリは「じゃあ、今すぐ食べようよ」と缶のフタに手をかけた。
「相変わらずせっかち。疲れた姉にお茶くらい入れてくれてもいいじゃない」
 呆れている私にお構いなく、エリはクッキーを口に運んだ。

 詰め合わせてあった6種類のクッキーは、どれにもハズレが無かった。
 次々に食べるエリにつられて、私も手を出し、クッキーは見る間に減っていった。

「あれ?」
 エリがヘンな声をあげた。
「お姉ちゃん、ちょっとこれ見て。これだけしか入ってないんだよ。すごい上げ底だよね」
 たしかに、中のクッキーが入ったケースの底は、缶本体よりもずいぶん浅く出来ていた。下の3分の1くらいが空洞だということになる。
「まあね。機内販売だし、このくらいのもんじゃないの?」
「それはそうだけどー」

 悔しいのか、エリは中のケースをつまんで缶から持ち上げようとした。

 その時、ケースと缶のすきまから、まばゆい光が射した。

           * * * * *

「何? 今の」
 驚いたエリはケースを元に戻した。
「分からない。燃えてる、とかそういうんじゃないよね。缶の底に何か反射したのかな」
 そう言いながら、私はケースに手をかけた。
「大丈夫?」
 エリが言う。
「大丈夫、だと思う。怖いんだったら、ちょっと離れてたら?」
「・・・・・いいよ。一緒に見る」

 ゆっくりと、ケースを取り出した。
 同時に、オレンジ色の光が、部屋全体に広がった。
 缶の中をのぞいた私は「あ」と声をあげた。

 缶の中に、幾多の色の縞が煌めいている。それは見覚えのある光景だった。
 あの夕焼けの時間が、そこにあった。
 オレンジの光が段々弱くなり、深い青色と紫色が広がり、やがて夜になり、消えた。
 消えてしまうと、缶はもう普通の缶でしか無くなっていた。光の痕跡は、何ひとつ残っていない。

 夢中になってのぞき込んでいた私たちは、顔を見合わせた。
「これ、帰りの飛行機で見た夕焼け」
「そうなの?」
「カメラのバッテリー切れて撮れなかったんだけど、まさかもう一度見れるとは思わなかったなあ」
「すごいものが入ってたね、上げ底に」
「きれいだったでしょ?」
「うん、これがサイコーのお土産かも」
「機内販売も捨てたもんじゃないか」
 私がそう言うと、エリがぷっと吹き出した。

「この缶、私がもらっていい?」
「もちろん。元々、エリのために買ってきたんだし。好きなもの入れて使ったらいいよ」

 エリは缶をひっくり返したり、叩いたり、中に入っていたケースを出したり入れたりしている。
 何とかして、もう一度見れないかと思っているらしかった。

           * * * * *

 1ヶ月がすぎても、エリは缶の中に何も入れられずにいた。
 でも、もう二度と、あの光景が現れることは無かった。

 窓際に置いた缶は、太陽の光を受けて、きらきらと光っている。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)

この物語はフィクションです。
登場する場所のモデルはありますが、
登場する人物・団体名はすべて架空のものです。

沖縄旅行の、行きの飛行機の中で思いついた話。
上げ底に、いろいろなモノが入っているパターンを考えてました。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

旅休暇終了
沖縄3泊4日の旅から無事に戻り、ブログも再開です。

沖縄_瀬底ビーチ牛
↑ ↑ ↑
瀬底島のビーチにいた黒牛。
どうしてここにつながれているのかは謎。
散歩の途中?笑

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

旅休暇に入ります
ええっと。沖縄に行きます。
「またか?」と言われそうですが。笑
またです。1月に行きましたが、またです。

4月13日(金)~16日(月)のあいだは、ブログの更新をお休みしますのであしからず。

本島北部の備瀬集落で、のんびりとしてきます。
お天気がイマイチらしいのが、少し残念なのですが。

写真は春なので桜。
王子動物園夜桜01
灘区の王子動物園の夜桜通り抜け(4/5木~4/7土)に行ってきました。
満開の桜というのは、夜に、生で見ると迫力です。

旧ハンター住宅を背景に。
王子動物園夜桜02
no.32「運河」
新在家運河
(写真:神戸市灘区・新在家運河)


 5月半ばのことだ。
 近所の運河に何かが住み着いた。

          * * * * *

 あれはスーパーから戻る途中だった。
 夜遅くに、無性に果物が食べたくなった私は、財布と鍵を持って23時まで開いている近所のスーパーに出かけた。
 甘夏とイチゴとバナナ、途中で胡椒としょうゆを切らしていたことを思い出してそれも買った。
 帰り道、運河の横を通りかかると、何となくいつもと違う気配がした。

 運河といってもそんなに大きな流れではない。単なる幅の狭い川だ。所々に入水口となっている横穴が開いていて、大量の水がいつも流れ込んできている。
 どこかの下水処理水なのだろう。栄養価が高いのか、水温が高いのか、その流れのあたりにはいつも魚が群れていて、昼間の明るさならそれを見ることができる。

 立ち止まって、流れを覗き込んだ。
 暗くてよくは分からない。
 少しだけ身を乗り出してみた。その途端、持っていたスーパーのレジ袋から、甘夏がごろんと転げ出し、止める間もなく水面に向かって落ちていった。

 その時だった。

 ざばん。
 大きな波が立ったかと思うと、巨大な、魚のようなものが浮かび上がり、甘夏とともに水中に沈んだ。
 一瞬、金色に光るうろこのようなものが見えた。
 その晩は、それからどれだけ待っても二度と姿を現さなかった。

          * * * * *

 私はこの道を通る時に、注意して運河の中を見るようになった。
 近くの高速道路が影を落とすので、昼間でも薄暗い場所だし、釣りをする人もほとんどいない。そもそもこのうっすらと濁った水を眺める奇特な人間は、私くらいのものだったので、あの魚のような何かの存在は誰にも知られることがなかった。
 私だけは、時々、太陽の光に反射したうろこを確認しては、一体何がいるのか想像をめぐらしていた。

          * * * * *


 初めて姿を見てから、一週間ほどたった日曜日のことだ。
 休日出勤していた私は、思ったよりはやく仕事が片付いたので、午後3時に家路についた。
 例の運河を通りかかると、珍しく人だかりが出来ている。
 まあ、人だかりといってもせいぜい5~6人くらいのものなのだが、普段あまり人がいない場所なので、その人数でも人だかりに見えるのだ。

 私も近づいてみた。
 どうせヒマなのだ。

 運河の脇の遊歩道に、大きなものがぐっしょり濡れて横たわっていた。
 横に釣り具を持った中年のオジサンがいて、どうやらこの人が釣り上げたらしい。

 金色に縁取られた黒いうろこ。

 あいつに違いない。
 私は確信した。

 薄汚れて、所々破れているそれは、まぎれも無く立派なこいのぼりだった。
 破れたお腹から、いくらかの泥と、橙色の甘夏の皮らしきものが顔を出していた。

 糸が切れて飛んで来たのだろうか。
 上流を旅してきたのだろうか。
 それは私には分からない。

 魚なだけに、一度は水の中での生活を味わってみたかったのかもしれない。

 大きな丸い目が私を見つめている。
 この運河に住み着いていた時の姿を知っているだけに、このままゴミにされるのはしのびない気がした。
 かといって、こんなに大きなものはとても持ち帰れない。

 オジサンが次の獲物を釣り始め、人だかりも無くなっているのを確認して、布の裂け目に手をかけた。生地が傷んでもろくなっていたせいで、すぐに破れ、手のひらサイズの切れ端が私のものになった。

          * * * * *

 家に帰ってから、庭で布を焼いた。
 最初にこの部屋を借りる時、1階は物騒か少し心配したけれど、小さな専用庭があったのでその誘惑に負けたのだ。
 青紫の花を咲かせているムスカリの横に、私は灰を埋めた。
 思い立って、台所から甘夏を取ってきて、供えた。

 夕陽に照らされて光る橙色は、あのうろこを縁取る金色を思い出させた。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)

この物語はフィクションです。
登場する場所のモデルはありますが、
登場する人物・団体名はすべて架空のものです。

こいのぼりって、生きてるんじゃないか、と思うことが時々あります。
あとこいのぼりを描く職人さんの技に惚れ惚れします。笑

埼玉の加須市はこいのぼり生産量が日本一だそうです。

最近は素材や色柄のバリエーションも豊富なようですねぇ。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

夢071話「見えない人」
こんな夢をみた。

たくさんの人がいる話し合いの場で、マイクを持ってまわるのが仕事である。

しかしなぜか、参加者の人たちには見える人と見えない人がいる。
見えない人というのは、資料だけが宙に浮いている状態で、人そのものの姿はまったく私には見えない。

しかしそこにマイクを持っていけば、たしかに誰かがいるらしく、ちゃんと声を発するのだ。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。

気づいたら、昨日の更新をすっとばしていました。苦笑
月曜休みって、美容院か。笑

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

猫写真(神戸市灘区産)
ナダ猫。
灘区大内通よりお送りいたします。笑

猫_070408_1

ん? どこどこ?
どこでよんでるの?


猫_070408_2

ん? こっちかな?


猫_070408_3

はっ。そっちからかっ。


みたいな。笑
夢070話「タコライス」
こんな夢をみた。

冷蔵庫の中に、レタスがキャベツがないか、さがしている。

できればレタスがいいのだ。
タコライスが作りたいから。

しかしどれだけさがしても、そこにレタスもキャベツも見当たらない。
でもタコライスがあきらめられないでいる。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
タコライス、好きなんですよね。
夢の中でまで作ろうとするとは。笑
即興TOWN #13「MINE」
即興TOWN_mine


金・銀・銅、あらゆる金属が、

湧き出るがのごとく、採れるこのまちは、

まち全体が大きな鉱山である。

これらの金属を売ることで、

何もせずとも、まちが潤ったのだが、

いい気になって豪遊するまちの人を見て、

ある時の町長は、

必要以上の贅沢をやめようとした。

最初は反発した人々も、徐々に共感し、

ただ売るだけではなく、

金属を使った産業を発展させ、

さらに豊かなまちにしていったという。
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mine【マイン】
[名] (1) 鉱山 (2) (知識などの)宝庫
(3) 地雷(landmine)
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書いたら最後、手直しは一切無し。
さて、どうなるのやら。。。

◎条件(手順)は下記の5点。
手順1:辞書からAからZがつく単語を1分以内に選ぶ。
手順2:その単語を架空のまちの名前とする。
手順3:架空のまちのお話を4分程度で書く。
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no.31「願いと結末」
願いと結末_鵯越墓園
(写真:神戸市北区・鵯越墓園内の道路)


 やれやれ
 と神様は思う。

 毎日、毎日、神様の部屋の前には長蛇の列ができる。
 進化の途中でこの世に出なかった、数々の生き物たちが、今一度自分を光のあたる場所へ行かせてくれと懇願しにくるのである。

 むろん、そんなものを次々を世に送り出していては、混乱を招くだけである。
 地上をご覧になりながら、本当に必要だと思われた時は、こちらの世界の生き物を地上にやることもあるが、ごくまれなことである。
 あとのものには、優しく、しかし力強く説得力のある言葉で、諦めさせるのが、神様の日課だった。こちらの世界だってそう悪いものではないのだ。
 そして神様よりも弁が立つものなど、誰一人としていないのであった。

 今日の最後の訪問者は、緑の小さな植物だった。何百年か並んで、ようやく神様と話ができることになったのだ。
 この植物は地上を時々観察していて知っていた。自分とよく似た植物があちこちに生えていることを。自分のぜひともあの仲間に入りたい、そう願っていた小さな植物は、神様に真剣に、熱心に、思いを伝えた。

 神様はいつものように、なだめながら説得をはじめたのだが、この植物、力説するあまり、無意識に神様に鼻先まで近づいていた。
 そして、細く長い緑の葉先が、神様の鼻をくすぐった瞬間、神様はこの世のものとは思えないほどの大きなくしゃみを一つした。

          * * * * *

 小さな植物にとっては、ある意味幸運のくしゃみとなった。勢いよく気流に乗って、地上のある小さな国に落とされたのである。

 やった。これぞ願っていた地上だ。

 喜びを隠しきれない植物は、自分の落ちた地面の割れ目にあった土に根を生やし、成長と増殖を始めた。
 何百年も我慢していただけのことはあって、増える勢いはすごいものがあった。
 先住の植物たちへの遠慮も多少あったのか、この小さな植物は隙間や目地を主立った住処とした。

 石垣の隙間や、道路や壁のひび割れした部分から、なぜか急に芝草が生え出したことを、その国の人間は不思議に思っていた。

「種でも飛んできたのかねえ」
「芝生の種ってのは風に乗ってくるんだったっけ?」
「さあ、よく知らないけどね」
「でもちょっと生え過ぎじゃないか」
「たしかに。道路にあった隙間があっと言う間に緑の線に化けちまった」
「うちなんかちょっとヤバいよ。よく分からないけど、天井板の継ぎ目にまで生え出して」
「おいおい、家の中はちょっと困るんじゃないか」

 そんなことを言っていた人ですら次の日になると、
「どうしよう。コンセントの差し込み口から芝が生えてるんだ」
 なんてことを言う始末だった。

 地上で暮らしたことが無かった小さな植物・芝草の一種は、喜ぶあまりに、家の中にまで増殖していったのである。

 さすがの神様も事態に気がついて、芝草を回収しようとした。
 あちこちから生える突然変異種の芝草の駆除に、そろそろ国も腰をあげようとしていた。
 しかし、その前にやってきたのが、寒気団であった。
 例年のごとく寒気団に襲われたその国の気候は、一気に冬模様となった。
 たまったものでは無かったのが、突然変異扱いをされている例の芝で、寒い地方にいるものから順に、次々と枯れ始めた。
 増えた時の倍のスピードで、芝草はこの国から姿を消そうとしていた。

 枯れながら、最初にこの国に根付いた芝草は、自分たちが寒さに弱いことを初めて知ったのだった。

 だから、進化の途中で置いていかれたのか。

 今さら分かってもどうしようもなかった。ほんのわずかな時間でも地上に根を下ろせた思い出に浸りながら、その小さな植物は意識を失った。

          * * * * *

 一人の青年がいた。
 観光目的の海外旅行でこの寒い国に遊びに来ていた彼は、実は秀でた生物学的センスを持ち合わせていた。
 旅行中にあちこちで見かけた新種の芝草に、何か感じるものがあって、枯れる直前のものをこっそりガラス容器に入れて、国外へ持ち出していた。

 飛行機の中で、彼は着ていた上着を脱いで、ほっと一息をつく。
 冬がくるとかなり寒くなると聞いていたので、かなり着込んでいたのだ。
「帰りも長旅になるなあ」
 そうつぶやくと、しばらくして寝息をたて始めた。


 数年後、熱帯の時期が大半をしめる彼の国で、暑さに強い芝草が自生種のごとく広まることを、今はまだ誰も知らない。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)

この物語はフィクションです。
登場する場所のモデルはありますが、
登場する人物・団体名はすべて架空のものです。

転機はどこにあるか分かったもんじゃないな、と思います。笑
自分をちゃんと理解してくれる人が、世の中にたった一人でもいれば、まあ人生捨てたもんじゃないですな。笑

小さな芝草に幸あれ。

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夢069話「べたべた」
こんな夢をみた。

手に持った本を開くと、得体のしれないべたべたしたものが付着している。

隣にいた友人に
「とってほしい」
と頼むと、
「とってあげてもいいけど、そのかわりヤクルトを1パックおごってよ」
と言われた。

交渉成立である。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。

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お悩み中。
書いている短篇が、どうにもしっくりきません。
いつもなら水曜更新予定でしたが、短篇の更新は明日(木曜日)中ということで。

うーーーん、いまいち。苦笑

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夢068話「妹の残した猫」
こんな夢をみた。

双子の妹が亡くなった。
彼女が、猫との間に生んだ娘(メスの子猫である)を引き取って育てることになった。

私には他に男女の子どもがいるのだが、猫の娘は人間の子どもよりもよく食べるので、ぐんぐんと大きくなり、やがていつも遊んでいる金網の穴すらくぐれなくなってしまった。

まだ大きくなるのか、不安である。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
現実には双子の妹とかいません。子どももいません。笑
夢067話「犬と散歩を」
こんな夢をみた。

知人が飼っているミニチュアダックスフントの散歩に行くので、ついていった。

行き先は市場の中で、細い道をどんどん歩いてつきあたると、そこには比較的大きな靴屋があって、知人はそこに犬を放して遊ばせている。

犬のおもちゃは手のひらサイズのボルトとナットのセット。
しばらくそれで遊んでいたが、急に犬は巨大化して、私にじゃれて背中に飛び乗って来た。

かなり重くて、立ち上がれない。
知人は店の人との話に夢中で気がつかない。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
ちなみに市場の雰囲気は、灘の水道筋・畑原市場っぽいカンジです。

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猫(+犬)
とうとう4月です。

風邪をひいたりしたせいもありますが、2月と3月がすごい速さで過ぎていった気がします。
もう今年の1/4が終わってしまっている事実に愕然としていまいそうです。笑

さて。
土日は猫の日。というわけでもないのですが、週末はハシヤスメ的記事を書くことが多くなりました。


こちらは大阪市立住まいのミュージアムにある「大阪くらしの今昔館」の展示。

猫_070331_3

江戸時代のまちなみを再現した実物大セットの中の、瓦屋根で対決中のミケと白黒。もちろん作り物ですよ。笑
でも連れて帰りたくなってしまいます。(それはドロボー。笑)


そして、おまけ。
猫_070331_4

犬もいます。笑
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