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書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
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夢081話「扉」
こんな夢をみた。

今夜は同級生との宴会である。

私の知り合いがおススメしてくれた、泡盛がたくさん置いてあるお店に行くことになっていた。
店に着くと、まだ来ているのは私を入れて3人。
席についてしばらくすると、一人が「店、やっぱり替えよう」と言った。
どうしていきなりそんなことを言うのかよく分からない。
あの時、ちょっと目の色がヘンだったと、後から思ったのだが、その時点では意味不明のまま、でももう一人も「そうやんね」と腰を上げてしまったので、私も着いて行くことにした。
後から合流する友達には、次の店が決まったら連絡をすぐ入れようと思っていた。

この店は地下にあった。
扉を開けて、地上に向かって階段をのぼる。

しかし、明らかに2階分以上の階段を蛇行しながらのぼっているのに、光が見えて来る気配がまったくない。
「何かヘンとちゃう?」
そう私が言いそうになった時、目の前に扉が現れた。
木製の古い扉で、くすんだ赤い色をしていた。

来る時にこんな扉を見たおぼえはない。
どうなっているのかさっぱりだ。
しかし一人がドアノブに手をかけた。

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テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

九分ノ空事_002【六月二十八日】
九分ノ空事_001_発芽


「まゆ毛、貸してくれる?」

 母が言う。
 私は引出しを開けて、手のひらに乗るくらいの四角い缶を取り出す。
 フタを開ければ、仕切られた培養土の上に、数個のまゆ毛が育っていた。

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テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

小説付きのパンの缶詰
最近、このような本を買ったので、
…………………………………………………

『開けてみないと始まらない 冒険缶詰』
ごちそう缶詰大カタログ600
本_冒険缶詰
ワールド・フォト・プレス
(ISBN:978-4-8465-2619-1)
2007年06月発行 1,600円
…………………………………………………

缶詰と小説で何かできないかと、ふと思い立ち検索したら、こんな商品を見つけた。
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テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

夢080話「古本屋」
こんな夢をみた。

高架下を歩いていたら、古本屋さんがあった。
店主のオジサンがどうにも困った顔をしている。
どうかしたのですか、と訊ねてみたら、最近持ち込まれる古本が、

キン肉マンの漫画ばかりで、

それがちっとも売れないので難儀していると説明してくれた。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
店内山積みのキン肉マン漫画が、印象的な風景でした。w

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

夢79話「パーマ中」
こんな夢をみた。

美容院でパーマをあてている。
イスに座った状態で、前屈姿勢である。
足下には、パーマ液を浸透させるための温熱機。

頭を下に向けているので、どんどん血が上ってきて、しかも眠いのだが、それを必死でガマンしている。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
こんなありえない姿勢でパーマあててるのが、ヘン、と思わないのが夢ですねえ。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

九分ノ空事_001【六月十九日】
九分ノ空事_001_夕焼け


 会合からの帰り道、思い立って家までの道のりを40分かけて歩くことにした。
日が落ちる前の黄昏時。
 人の顔が分かるか分からないかの、薄暗い中では、目よりも鼻がずっと役に立つ。
 美容院の並びでは、パーマ液のにおいが鼻を付いた。
 小学校のそばを通ると、おぼえのあるにおいがした。ああ、カブトムシのにおいだ、と分かった。
 もうしばらく歩く。空き地を囲むフェンス。薄闇の中でも鮮やかな赤色が浮き立っている。ふと、衝動にかられてその赤に触れてみる。
「あ」
 手が吸い付いた。まだ乾いてなかったのだ。手の平にはぺったりと赤いペンキが染みをつくっていた。
 深く鮮やかなその色は、まるで血のようで、
「血、みたい」
 と、口に出して言った。
 言った途端に、手のひらに大きな傷が口を開けた。
「いたい」
 もう片方の手で押さえると、すこしじんじんした。
 どうしよう。ああ、そうか。
 ペンキ、と言いかけて、少し考えてこう言い直した。
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テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

夢078話「ころもがえ」
こんな夢をみた。

季節の変わり目。
黒いロングコートを、クローゼットになおそうとしていた。

ほこりよけのビニルを掛けようとした途端、
コートはまるで意思をもったかのように、
身をくねらせ、
私めがけて、襲ってきた。

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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
ありがちな話。笑

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興TOWN #21「URGENT」
即興TOWN_urgent


何も知らずにこのまちに足を踏み入れた旅人は、

どうしていいのか分からないだろう。

誰もが早足で往来し、

誰もが眉間にしわを寄せ、

誰もが携帯電話でしきりに連絡をとり、

何かとんでもなく緊急事態が起こっているような

そんな空気に満ちているから。

旅人は立ち止まった人にたずねるかもしれない。

どうしてこんなにみな差し迫った様相なのか。

もちろん住人はそれぞれ理由を話してくれる。

風呂場にカビが生えたとか、

テレビのリモコンの電池が切れたとか、

旅人が聞けば、たあいもないことを、

しつこく、延々と、延々と。
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urgent【ア~ヂェント】
[形] (1)差し迫った、緊急の
(2) しつこい、しきりにせがむ
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これは5分で作る即興掌編。
書いたら最後、手直しは一切無し。
さて、どうなるのやら。。。

◎条件(手順)は下記の5点。
手順1:辞書からAからZがつく単語を1分以内に選ぶ。
手順2:その単語を架空のまちの名前とする。
手順3:架空のまちのお話を4分程度で書く。
手順4:字数は100字程度。
手順5:書き直しは一切しない。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興TOWN #20「THEORY」
即興TOWN_theory


名士の図書館長を味方につければ、

会社の将来に有益だ。

このまちの大学を受験するなら、

必ず押さえておくべき資料がある。

そんなふうに、

ありとあらゆる物事で成功するためのセオリーを、

日夜、考え出す学者と研究者があふれている。

そんな理論や学説は実際のところ、

学者たちの推測に過ぎないのだから、

惑わされない方がうまくいくというセオリーを、

誰かおしえてやるべきなんじゃないのか?
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theory【スィーアリィ】
[名] (1)理論、理屈、学説
(2) 推測、意見 (3) 持論
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これは5分で作る即興掌編。
書いたら最後、手直しは一切無し。
さて、どうなるのやら。。。

◎条件(手順)は下記の5点。
手順1:辞書からAからZがつく単語を1分以内に選ぶ。
手順2:その単語を架空のまちの名前とする。
手順3:架空のまちのお話を4分程度で書く。
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