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書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
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即興MENU#002「淡路島」
即興002_淡路島

 どうして自分の体が、こんなに草のようなさえない色をしているのか。彼にはそれが悩みの種である。

 まわりの友達も、もちろん同じ外見をしているし、これが生まれついての色なのだと、理屈では分かっているけども、ある日突然、もっと違う自分に変われるかもしれないと、そう信じて日々をすごしていた。

 まずはこのまちを脱出しよう。
 新天地の新しい自分を夢みて、まちの中心を流れる大きな川に身を投じた。流れにのって彼は海までたどりついた。
 本来、川の近くに暮らしている彼ら河童の一族は、海水という未知の液体に触れて変化を起こした。皮ふの色は抜け、皿も流された。長い時間泳いだ末に、河童は一つの島にたどりついた。

 水面に映る自分の姿を見て、生まれ変われたことを確信した彼は、島に上陸し、そこの住人に混ざり、その後の人生を過ごした。

           * * * * *

 淡路島といわれる、その島の住人の手に、くっきりとした水かきがあり、泳ぎが人並みはずれて上手いのは、その昔、河童がやってきたなごりだと言われている。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=主人公・お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「空想都市」
 お客さまの選んだ材料で、
 架空のまちの短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。

[お客様]…Kさん
[主人公]…動物 [お題]…淡路島
[創作日]…2008年4月19日(土)
[創作場所]…摩耶山 虹の駅


山上から見えた淡路島。それがお題になりました。
摩耶山リュックサックマーケットにて、隣でオリオンビールを販売していたKさんに、お客様になっていただきました。
フリーでお題を決めるのは意外に難しいようです。次回からはもう一工夫してみたいと思います。
作品は自分でもかなり苦しい仕上がりですが(汗)、それはそれで即興の試練。
フリーマーケットの会場での即興は、周囲の会話に気をとられてなかなか集中するのが大変でした。
主人公の「動物」には特に具体的指定はなかったのですが、「淡路島」と「動物」が頭の中でミックスされた時、海を渡り淡路島に上陸する緑の河童の姿が何故か浮かんできてしまったのです。(笑)
「動物」=人間以外の生き物、だからこれでいこう、と。

帰り道にweb公開を決めて、書き上げた作品を開封せずそのまま預かってきたため、実はお客様が中身をご覧になるのは、ここが初めて。
ご感想などあればまたお寄せ下さい。
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テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興MENU#001「毛虫」
即興001_毛虫

 その男は、会社から帰宅してすぐに、部屋の中の異変に気がついた。
 窓から入って来たであろう、その黒い行列は、部屋の中をぐるっと一周して玄関にあるポストの穴から外へ出るというルートをたどっていた。

 おどろいた男は、その黒いものたち ―― 小さな毛虫の集団 ―― を追いはらうべく、ありとあらゆる策を講じた。男は虫が、大の苦手であったし、家の中を毛虫がはいまわっているのなんて誰でもいい気はしない。

 昇進の内示をもらって上機嫌だったことを忘れるくらい熱心にそうじをして、その一連の出来事を翌日、同僚に話すと、こう言われた。

「何でそんな余計なことを。このまちでは黒い毛虫は幸運の印なのに」

 数日後、男の昇進は、取り消された。
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これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=主人公・お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「空想都市」
 お客さまの選んだ材料で、
 架空のまちの短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。

[お客様]…なし(試作品)
[主人公]…男性 [お題]…毛虫
[創作日]…2008年4月19日(土)
[創作場所]…摩耶山 虹の駅


摩耶山リュックサックマーケットにて行った、創作実験第1号。
まずは試しに、自分で決めたお題でやってみました。
春は毛虫の出産ラッシュ。
風に乗って小さな黒毛虫が次々に飛んで来て辟易したので、
迷わず、お題は「毛虫」に。(笑)
改めて読むと手を入れたいとこだらけですが(汗)、即興ならではの荒削りということでご勘弁願いましょう。ひらがなが多いのも即興ならではです。
ちなみに漢字の間違いが2つも。パソコン執筆に頼っているとダメですね。さすがに直しました。(苦笑)

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

夢089話「エイリアンテロを阻止しろ!」
こんな夢をみた。

その男はある国家機密組織の研究員だった。
所属は、特殊生物培養部門。


極秘戦闘用の人工エイリアンを育成していた。


男は研究の過程で、ある特殊な細胞と人工エイリアンとの組合せが、エイリアンを凶暴化させ、かつ強大な破壊力をもつ爆発物に変化することをつきとめた。
その予測される威力のすごさに、男はその細胞に関する各種実験データを封印することにした。

しかし時同じくして男の上司が、この秘密を嗅ぎ付け、その破壊力を手に入れる画策をし始めた。まず偽の手続きを踏んで、ある1匹の人工エイリアン(エイリアンナンバー002)を組織から持ち出し、裏ではテロリストを手を結んでいた。

男はデータの封印を急がねばならなかった。しかし完全封印作業には時間がかかるため、一時的にそれらを避難させる必要があり、ある一軒家の地下に、特殊細胞の合成方法と融合のためのコードリストを古本の束にカムフラージュさせて隠した。

その家は男の恋人の今は亡き両親が、娘である恋人とその幼い妹のために残したものだった。
普段は使っていないはずのその家に、たまたま訪れた恋人と妹は、コードリストを狙っていた上司と遭遇する。
言葉巧みにその古本の姿をしたコードリストと細胞合成法データを持ち出す上司。
不穏な空気を読み取った恋人は上司が帰った後、男に連絡をとり、事の一部始終を伝えた。

細胞とエイリアンの融合には、あと一つ、男の頭にあるコード番号が必要だったが、それを解読されるのも時間の問題だった。それまでに相手の起動データを崩壊させなければならない。
すると突然、幼い妹が無意識に突然不可解なことを話し出した。
恋人の妹には、相手の思考を読み取り再現する能力があったのだ。

その内容はまさに、先ほどまで対面していた上司の思考回路のコピーである。
男は、上司がある国際シンポジウム会場で破壊実験(エイリアンテロ)を行おうとしているという情報を得て、テロ阻止のために、暗号解読とハッキングに優れた友人と秘密裏に協力して動きはじめた。

そして、テロ実験の調査を進めるうちに、標的の国際シンポジウムのスタッフの中に、死んだはずの恋人の母親の名前と情報を発見する。

シンポジウム当日、テロ起動のデータの一歩手前までたどり着いた男とその友人は、会場に潜伏した。
恋人の女性とその妹もまた、母親を助け出すために、その会場にいた。

エイリアンテロを、男は阻止できるのか?
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
どっかで聞いたような話をつなげたSF?になっています。笑
「クローバーフィールド」(観てないけど映画情報いろいろ読んだ)と「アンフェア・スペシャル」あたりがいろいろ混ざり合ったのだと思われます。
うまく作ればSFアニメくらいにはなる??笑
ちなみに、上司が持ち出したエイリアンは青紫色。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興TOWN #24「X-RAY」
即興TOWN_x-ray

デジタルカメラでも、フィルムカメラでも、

ビデオカメラでも、テレビカメラでも、

このまちで撮ったら、

それらはすべてレントゲン写真になる。

集合写真は、白い骨の集まり。

証明写真にも、美しい頭蓋骨が写るのみ。

外から機材を持ち込んでも、

まちの境界に一歩踏み入れた瞬間、

それらはすべて本来の機能を失う。

まちの中心部にある建物から、

特殊な放射線が出ているためだと、

ウワサされているが、

住民はそれを深く考えたりしない。

それもまた、放射線の影響か。
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x-ray【エクスレイ】
[名] エックス線、レントゲン線[写真]
[動] …をエックス線で検査する
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これは5分で作る即興掌編。
書いたら最後、手直しは一切無し。
さて、どうなるのやら。。。

◎条件(手順)は下記の5点。
手順1:辞書からAからZがつく単語を1分以内に選ぶ。
手順2:その単語を架空のまちの名前とする。
手順3:架空のまちのお話を4分程度で書く。
手順4:字数は100字程度。
手順5:書き直しは一切しない。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

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