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書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
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夢092話「甲子園駅前」
こんな夢をみた。

駅前にある専門学校の講師に転職しようと思い、面接を受けに来た。
かの有名な甲子園球場がある、駅だ。

ロビーはオープンなカフェテラスになっていて、
面接官が準備できるまで30分、そこで受付のおばさんと雑談しながら、待たされた。

名前を呼ばれて部屋に入ると、中は大きな食堂で、
知らない間に、面接を受ける人の歓迎会と(まだ受かりもしてないのに)、講師を辞める人の送別会が、はじまっていた。

食事の後は、室内でドッジボールが始まって、
よく見ると、大学時代の同級生の顔が「辞める人」の中にちらほらと見受けられ、「ああ、意外と身近なところで働いてたんや」としみじみ思った。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
何の専門学校だったのか、未だ不明。笑
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テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興MENU#008「火炎瓶」
即興008_火炎瓶


 蚊取線香だった。
 どう見ても、蚊取線香だった。

           * * * * *

 数日前、オレは汚い壷をひろった。
 工場をクビになってムシャクシャしていたオレは、昼間から安酒を飲んで、道を歩きながら、何をけとばした。それが変テコな壷で、何者も寄せ付けないようなその妙な雰囲気が気になって、つい持ち帰ってしまったのだ。
 しばらく部屋のすみに放置していたその壷を、ふと手にとり、何げなく触っていると、”アラジンのランプ”のごとく煙がたちのぼり、ずいぶん年老いた壷の精があらわれた。

 「一つだけ願うものを出してやる」と言うので、オレは夜になってから、やめさせられた工場の前まで行って、こう壷に告げた。

「火炎瓶を出してくれ」

 どうせなら派手にやってやろうと思ったのだ。
 しかし耳が遠いらしい壷が出したそれは、どう見ても蚊取線香で、気が抜けたオレは、ただただ工場の前で立ち尽くしているだけだった。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「蚊取線香」
 お客さまの選んだ材料で、
 蚊取線香にまつわる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。

[お客様]…京都からお越しのTさん
[お題]…火炎瓶
[創作日]…2008年7月19日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて)


なかなか物騒なお題をいただきましたが(笑)、物騒なオチにはいたしません。
「蚊取線香」と「火炎瓶」を聞き違えるの?というツッコミはさておき、とんでもない展開になるのも、即興物語のお楽しみ、ということで。

そういえば、別のお客さまに「火炎瓶ってどんなものか知ってる?」という質問をいただきました。私の知る情報はドラマや映画で見たくらいのものです。製法や歴史までは知りません。
でも、即興というのは、私の知らない「お題」が出る可能性もあります。
普段、物語を書く時には、使うアイテムのことはいろいろ調べて、その一部の情報を使ったりするのですが、即興では調べようもなく、じゃあよく知らない言葉がお題になったらどうするのか? というところも、挑戦しがいのあるところかもしれません。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興MENU#007「ぬりえ」
即興007_ぬりえ

 蚊取線香が、無造作にちゃぶ台の上に放置してあった。一つだけ、箱から出された状態で。
 何で? と思った。我が家では蚊取線香なんてここ数年買ったことなどないはずなのだ。しかもたった一つ。パッケージにすら入っていないというのも解せなかった。もし夫が何かの気まぐれで買ってきたのだとしても、箱には入っているはずだから。

 「そんなの全然知らないけど」というのが夫の答えだった。
 小学一年生になったばかりの娘は、その横で無心にぬり絵をしていて、私はその絵を見て驚いた。

 緑色のうず巻きがいくつも。
 下絵をまるで無視して描かれていた。

 そういえば娘はここ数日、熱心に緑のクレヨンばかりを使っていた。数日前といえば、私の実家の田舎からちょうど帰ってきた頃だ。

           * * * * *

 緑のうず巻き模様に夢中になっている娘が田舎から持ち帰ったそれを、今夜、久しぶりに使ってみよう、と、私は思った。

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これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「蚊取線香」
 お客さまの選んだ材料で、
 蚊取線香にまつわる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。

[お客様]…SHOPきつねさん
[お題]…ぬりえ
[創作日]…2008年7月19日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて)


近くで出店しておられたSHOPきつねさんにいただいた、かわいいお題「ぬりえ」。
展開がスマートではない部分もあり、「作品」としての完成度はまだまだなのですが、最初に浮かんだ筋書きが、実は書いているうちに変化してしていたりもして、これも即興の難しさと面白さかなと。
そもそも「蚊取線香」なんていう(書きにくそうな)メニュー設定をした自己責任かしらん?笑
(原稿用紙の下に敷いてあるのは「蚊取線香」の柄の手ぬぐいです~)

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

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