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書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
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即興TOWN #25「YOKE」
即興TOWN_yoke


まちのどこかで赤ん坊が生まれると、

必ず別のどこかで子牛が生まれている。

牛はみな、決して持ち場を離れることなく働くので、

生まれた時から、見えないくびき(首木)がかけられている、

と、言われている。

いつしか老いた牛は、

見えない何かに、見えないくびきを外されて、

安らかに、眠りにつくという。

その牛と同じ日に生まれた人もまた、

穏やかに死を迎える。

そして自由になった牛にまたがり、

ゆっくりと天にのぼると、

まちでは信じられている。
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yoke【ヨウク】
[名] くびき、かせ
[動] (牛など)にくびきをかける
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これは5分で作る即興掌編。
書いたら最後、手直しは一切無し。
さて、どうなるのやら。。。

◎条件(手順)は下記の5点。
手順1:辞書からAからZがつく単語を1分以内に選ぶ。
手順2:その単語を架空のまちの名前とする。
手順3:架空のまちのお話を4分程度で書く。
手順4:字数は100字程度。
手順5:書き直しは一切しない。
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テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

山の上で、7つの即興掌編
080920摩耶リュック看板

2008年9月20日(土)に開催された、摩耶山リュックサックマーケットで出店しました「物語屋」で、7組のお客さまにお題をいただき、山上で即興創作させていただきました。



お買い上げいただいたみなさま、
ありがとうございました。m(_ _)m


今回のテーマは『おみやげ』
いただいたお題を、おみやげにからめて短いお話を作りました。


以下、作品一覧です。

◆即興MENU#016「ねこ」

◆即興MENU#017「たまごかけごはん」

◆即興MENU#018「ウクレレ」

◆即興MENU#019「二胡」

◆即興MENU#020「むし」

◆即興MENU#021「おかし」

◆即興MENU#022「みんな」



それから…
2人のお客さまに持ち帰りのお題をいただいております。
(つまり宿題ってことですね。笑)


「は」のつくお題と、「と」のつくお題です。
自宅で書き上げて、ひそかにブログにアップしようかと思っております。
でもいつアップされるかはまだヒミツです。w
忘れた頃にのぞきに来てください。笑

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

即興MENU#022「みんな」
即興022_みんな

 おみやげに、何を買うのかということにも悩んだけれど、それよりも誰と誰に買って帰るのか、ということに、私は大いに頭を悩ませていた。

 海外のある小さな島に来ていた私たちは、明日の昼にはここを発たねばならないのだ。

「そんなに悩むなら、買うの、やめたら?」

 と、彼はあきれた顔で言う。でもみんなに旅行のことを話しまくって出発してきた手前、手ぶらで帰るのも、少し気がひけた。
 ところがこの島のおみやげは、どれもこれもかさばる民芸品で、量を買うことができないのだ。

 みけんにしわを寄せる私に、みやげ物屋の店主は、表面に小さな穴のあいた石を一つ、差しだした。
 くせのある英語を何とか聞きとると、これ一つでみんなへのみやげができるという。選ぶのにつかれていた私は、言われるまま、その石を持ち帰った。

           * * * * *

 友だちを家に呼んで、旅の話をツマミにちょっとした宴会をしている時に、それは起こった。
 照明が突然暗くなったかと思うと、テーブルにのせていたあの石から無数の光が放たれたのだ。
 プラネタリウムのごとく天井に写し出されたその光は、私たちが島で見た星空そのものだった。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

【作品DATA】

本日の創作メニューは「おみやげ」
 お客さまの選んだ材料で、
 おみやげにまつわる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。

[お客様]…カフェ出店されていた女性
[お題]…みんな
[創作日]…2008年9月20日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて)


岡本にあるFARMHOUSE CAFEさんと、物々交換で書かせていただきました。
旅好きな私は、おみやげ選びも結構楽しい時間なのですが、みんなで楽しめるこういうおみやげがあるといいなぁ、なんて思って作ってみました。
具体的なモノのお題が多い中、「みんな」というある意味抽象的な言葉は、いろんな方向に想像が膨らんで、考えるのもなかなか楽しかったです。

交換でいただいたクッキー、美味しかったです!

FARMHOUSE CAFE
http://farmhouse.sunnyday.jp/

雑貨販売やギャラリーなどもされているカフェだそうです。
物語屋で何かの展示とコラボレートできたら楽しそう~なんて妄想してしまいました。笑

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興MENU#021「おかし」
即興021_おかし

 おみやげに、かばんいっぱいのおかしをもって、ユキちゃんの家にあそびにいった。
 今日はユキちゃんのおたんじょう日パーティーで、わたしのかばんに入ってるのは、おととい、しんせきのおじさんがおみやげにもってきてくれた、たくさんのおかし。おじさんは、おかしのお店をしているの。

 ユキちゃんと、あつまったクラスの友だちは、みんなおかしをすごくよろこんでくれた。
 ケーキをたべて、おかしをたべて、ジュースをのんで、おなかいっぱいになったのに、わたしのもっていったおかしは、まだたくさんあまっていた。

           * * * * *

 するとユキちゃんのおかあさんが、おかし作りのざいりょうをいろいろもってきてくれた。
 わたしたちはそれをつかって、あまったおかしで思い思いの、おかしの家をつくってみた。

 せかいでたった一つのおかしの家。
 わたしはそれをおみやげに、家にいそいだ。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「おみやげ」
 お客さまの選んだ材料で、
 おみやげにまつわる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。

[[お客様]…SHOPきつねの店長さん
[お題]…おかし
[創作日]…2008年9月20日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて)


店長さん(小学生の女の子)、二度目のご来店です。
前回は「きつね」、今回は「おかし」。
おみやげにお菓子をもらう、のはよくある話なので、おみやげにお菓子を持って行って、それを使った「お菓子の家」を、家へのおみやげに持って帰る、という往復おみやげ話にしてみました。
小学生にどの程度まで漢字使用が可、なのか、毎度毎度悩んでます。笑

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興MENU#020「むし」
即興020_むし

「おみやげに、かぶとむしをもってかえるからね」

 おとうさんは、そうやくそくしたのに、

 もってかえってきたのは、からっぽのすいそうひとつだけだった。

 ぼくは、すごくおこって、おとうさんにもんくをいったら、

 おとうさんは、

「このすいそうはもっとすごいんだぞ」

 とにこにこしながらいうので、

 ぼくはすねてねてしまった。

    * * * * *

 めがさめて、すいそうのなかが、がさごそというのでみてみると、

 なんとそこにおおきなかぶとむし!!

 おとうさんは

「ほらすごいだろう」

 とじまんしてる。

 つぎのひにめざめたら、こんどはこおろぎがいた。

 まいにちまいにち、ちがうむしがあらわれる、

 まほうのすいそう。

 ぼくはあさおきるのが、たのしくなった。

 でもなつやすみがくるまえに、むしはあらわれなくなっちゃった。

 そのことをいうと、おとうさんはこういった。

「なつやすみになったら、かぶとむしをいっしょにとりにいこうな」

 ぼくはなつやすみが、とってもたのしみだ。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「おみやげ」
 お客さまの選んだ材料で、
 おみやげにまつわる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。

[お客様]…小さな男の子
[お題]…むし
[創作日]…2008年9月20日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて)


虫(かぶとむしとかくわがたとか…)が大好きだという小さなお客さま。
子ども向けに全部ひらがなで書いてもらえますか?というお父さんのご依頼で、オールひらがなです。
ご本人があとでゆっくり読むということで、原稿用紙ごとお持ち帰り(汚い字で恐縮です…)していただきましたが、内容は……ちょっとまだ難しいかもしれません。
最後は「おとうさん」と「空っぽになった水そう」に入れるための「本物の虫」をとりにいく約束をする、ということで、しめくくってみたのですけれど。
まだまだ子ども向けの作品は未熟ですが、これからもチャレンジ&練習を重ねたいと思います。


のちほどお父さんがお菓子を差し入れてくださいました。
おいしかったです!ありがとうございます!

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興MENU#019「二胡」
即興019_二胡

 おみやげに、一枚のチケットをもらった。チケットには”二胡””演奏”という言葉が書いてある。けれどもどこにもコンサート(あるいはライブ?)の開催日と会場が書いてない。
 みやげをくれた友人に、一体どこで手に入れたのかとたずねてみたら、中国のある街の露天商から買ったとのことで、チケットと思ったわけでなく、デザインが私好みだから、飾り用にと手に入れてくれたらしい。

 ああ、そういうことね、と納得して、私は部屋の目立つところに、そのあざやかな美しい紙片を、額に入れて飾っておいた。
 そのまましばらく、そのチケットのことは忘れていた。

           * * * * *

 一ヶ月ほどたった時、私の元にうれしいしらせがやってきた。
 仕事としているジュエリーデザインの、あるコンテストで、私の作品が大賞をとったというのだ。連絡の電話を切ったあと、私はしばらく部屋の中でぼぉっとしていた。
 そんな私の耳に、弦楽器の美しい調べが、きこえてきた。

 思わず、壁のチケットと見ると、そこにはくっきりと今日の日付が刻印されていた。

 祝福の二胡の調べは、外が暗くなるまで、ずっと、続いた。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「おみやげ」
 お客さまの選んだ材料で、
 おみやげにまつわる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。

[お客様]…二胡屋さんのkim laさん
[お題]…二胡
[創作日]…2008年9月20日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて)


お隣で出店されていた、二胡屋さん(100円で好きな曲を弾いてもらえるのです!)のkim laさんに、いただいたお題です。二胡1曲(「チェス」というステキな曲)と物々交換いたしました。
山の上で二胡の音色を聞きながら、「二胡そのものでなく、二胡の音色をおみやげにもらう」という趣向で書いてみました。
ちなみに二胡というのは、2本の弦を弓で弾く中国の楽器です。胴体にニシキヘビの皮がはってあるのが特徴。オリエンタルで優雅な、ステキな音が出ます。w

二胡奏者kim laさんのページ
LE PITONE
http://music.geocities.jp/le_pitone/
※ブログでは物語お買い上げのコトにも触れていただいてます♪

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興MENU#018「ウクレレ」
即興018_ウクレレ

 おみやげに、もらったウクレレの調子が、何だか少しおかしい。
 音が出ないとか、はずれる、というわけではない。何というか、まったく違う音質のものに、時々なってしまうのだ。

 例えば、得意のハワイアンを陽気に弾いていると、突然コントラバスのどっしりとした音に変わったり、静かにひびくハープのような音に変わったりするのだ。

 最初の頃は、弦の加減でそんなことになっているのかと思ったが、そのうち、音だけでなく曲そのものが変化してしまうようになった。

 ピアノの音で、聞いたことのあるクラシックの曲が流れたり、サックスでジャズが奏でられたり……。ウクレレを弾いて、ウクレレの音が聞けることの方が少なくなっていった。

           * * * * *

 おみやげをくれた人から、買った店をたどって、この謎が少しだけ解けたのは、数ヶ月後のこと。

 ウクレレの本体に使っている木材が、ある地方の小さな音楽ホールに使われていた部材だというのだ。

 すでにとりこわされたこのホールでの、思い出の数々を、ウクレレが演奏していたのかもしれない。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「おみやげ」
 お客さまの選んだ材料で、
 おみやげにまつわる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。

[お客様]…二度目のご来店の男性
[お題]…ウクレレ
[創作日]…2008年9月20日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて)


ウクレレ、と聞いて、ナダタマの灘道中膝栗毛でもネタになっていた「JR灘駅のウクレレ化保存」の話を思い出して、そこからストーリーを組み立てました。

持ち主をなくした楽器が、持ち主を思って勝手に音楽を奏でるという話はよく漫画や小説などでもみかけますが、材料の持ち主=建物のために思い出の曲を奏でるのもなかなかいいのではないかと。
お客さまが「ウクレレ」をお題に選ばれたわけも、ぜひともお聞きしたかったです。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興MENU#017「たまごかけごはん」
即興017_たまごかけごはん

 おみやげに、知人がニワトリをくれた。

 そのセレクトもどうかと思うのだが、そのめんどりは毎日新鮮な卵を生むし、オレは毎日大好物の卵かけごはんを食べることができるし、知人のことを「あいつ、なかなかやるな」とまで思うようになっていた。

 毎日卵かけごはん、というと、いい加減飽きるのではないかと思われそうだが、そんなことはまったくなくて、まぜる調味料や薬味やつけあわせに食べるレシピなんかを工夫するのが、楽しくて楽しくて仕方ないくらいだった。

           * * * * *

 やがて、この卵かけごはん好きが講じて、とうとうオレは『卵かけごはんの店』を開くことにした。
 おいしい卵を入手できるルートを確保して、運営は順調だ。でもオレが毎日食べる卵だけは、あのみやげのめんどりが生むのを使っている。

 ある日、一人の女性客がやってきて、卵の話題で意気投合、つきあうことになった。
 彼女はオスのニワトリを一羽連れていた。

 二人と二羽で、店はますます順調である。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「おみやげ」
 お客さまの選んだ材料で、
 おみやげにまつわる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。

[お客様]…日本たまごかけごはん楽会の男性
[お題]…たまごかけごはん
[創作日]…2008年9月20日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて)


おいしいお題をいただいたので、できるかぎりおいしく調理してみました。
私もたまごかけごはんは大好物です。笑
さすがに毎日………というわけではないですが。w
この二人と二羽のお店は、続きの展開もいろいろ考えることができそうです。
たまごかけごはんのメニューで短篇連作、とか??

日本たまごかけごはん楽会のホームページはこちら
http://www.tamagokake-gohan.com/
島根発祥の団体なんですね!

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即興MENU#016「ねこ」
即興016_ねこ

 おみやげに、ねこのぬいぐるみをくれたのは、あたしの大好きなしんせきのお姉さん。
「ふたばちゃんのことを、きっとたすけてくれるからね」
 と、ふしぎな言葉をのこして、お姉さんは、コーヒーみたいな色をしたぬいぐるみをおいていった。

その日の晩、お母さんが「晩ごはん、カレーとハンバーグどっちがいい?」とあたしに聞いた。
 あたしがすごく悩んでいると、コーヒー色のねこは、ぬいぐるみなのに、しっぽをひょいとうごかして、カレンダーをさししめした。
 そこには赤い丸がしてあって、キャンプとかいてある。もうすぐガールスカウトのキャンプがあって、そこでカレーをつくることを思いだしたあたしは、ハッと気づいて「ハンバーグにする!」と、お母さんに言った。

           * * * * *

 それから、ねこは、何回もまよったあたしをたすけてくれて、あたしはだんだんまよわずにいろんなことをきめたり、えらんだり、できるようになっていった。

「本当のねこになったらいいのにね」

 ある日、あたしがそう言うと、ぬいぐるみは待ってましたとばかりに、本物のねこになった。
 あたしたちは、それからもずっとなかよくくらしている。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

【作品DATA】

本日の創作メニューは「おみやげ」
 お客さまの選んだ材料で、
 おみやげにまつわる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。

[お客様]…小学生の女の子
[お題]…ねこ
[創作日]…2008年9月20日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて)


物語屋のことをwebで知っていたというお客さまにご来店いただきました。
本当にありがとうございます。
子どものお客さまからお題をいただくと、ちゃんと子ども向けの話になっているのかしら?といつも不安なのですが……楽しんでいただけたら幸いです。
今回は私も大好きな「ねこ」をお題にいただきました。
お題の言葉を選ぶのにとっても悩んでくれたお客さまからイメージした、ちょっぴりファンタジーなお話にしてみました。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

物語屋 at 摩耶山リュックからのお知らせ
先日、9月20日(土)の摩耶山リュックサックマーケットで、
物語屋にご来店くださったみなさま、
お買い上げありがとうございました!

また、いつもブログを読んでくださっている読者のみなさま
ありがとうございます!

ちょっぴりバタバタしておりまして(汗)、
即興作品(”おみやげ”をテーマにした即興創作掌編)の
ブログへのアップは水曜日になる予定です。

もうしばし、お待ち下さいませ m(_ _)m

080920摩耶山リュック猫ハンコ

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

夢094話「荷造紐工場」
こんな夢をみた。

見知らぬまちを、二人で旅している。
所持金が底をつきそうなので、どこかでアルバイトを探さねばならないね、と連れの男と話していた。

ちょうど工場があったので、何を作っているのかと覗いてみると、白い紐をぐるぐる巻いた大きな束がいくつも置いてあり、どうやら荷造紐を製造しているらしい。
あの、古新聞を束ねたりする、白いポリエチレンの紐だ。

中に入って見ると、工員が数人、作業している。

「ここでバイトさせてもらえませんか」と男が工員に言った。

「それじゃあ試しにこれをやってみろ」

水に浸した紐を引き上げる作業を手伝わされている。

私は、その横のベテラン工員を眺めていた。
紐の巻き編み作業をする鮮やかな手さばきに惚れ惚れする。
まるで人間機織り機のようだった。

こういうのが職人技というのだなぁ、としみじみ思っていた。
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これはいつぞや見た夢のデキゴトです。
複数の紐を瞬時に編んでいく工員。(言葉ではどうにも説明しがたい光景でした)
荷造ロープの玉巻きはこんな風に作っているのかーと、夢の中で信じ込んでいました。w

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