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書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
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摩耶山リュックで即興2作!
7月17日は、恒例の月イチ行事、摩耶山リュックサックマーケット

いつものごとく即興物語屋を出店してきました~♪
梅雨も明けて、快晴、リュック日和!

100717摩耶山リュック01

7月と8月は、トワイライトリュックということで、開催時間帯が15~19時と遅めになっています。
といっても15時の時点では太陽が高くてまだまだ日向はあつい~~(笑)
午前中から来ていた強者サンもいらっしゃったとのこと(@_@)

私は石の陰に隠れつつ、いつも以上にまったりしてました。
K-106というバンドの山上ライブもあったんですよ♪


100717摩耶山リュック02


今回はのんびりモードで2作品。
「寝言」からはじまる書き出しの物語です。


●即興MENU2-021「コインケース」

●即興MENU2-022「涼しげな帽子」

100717即興看板
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テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

即興MENU#2-022「涼しげな帽子」
即興2-22_涼しげな帽子

 寝言がうるさくて眠れないんだけど。

 妻がたまりかねたように私に言ってきた。いびきやら寝言は、自分ではイマイチ分からず、申し訳ないとは思うのだが、どうすることもできない。

 イビキの方がマシかもしれないわ。と妻はためいきをつく。中途半端に意味のある言葉をつぶやくので、逆に気になって仕方ないそうだ。

 イビキの軽減グッズはいろいろあるが、寝言の対策はどうしたらいいんだ?

 どうにもできぬまま、日は過ぎていった。

           * * * * *

 ある朝、食卓の上にリボンのついた袋が、置かれていた。
 小さなカードがついていて、私宛のものであると分かった。妻はゴミ出しにでも行ったのか、姿が見あたらない。
 私は包みを開いた。
 白いメッシュのハンチングタイプの帽子。思わずかぶって、姿見をのぞきこんだ。

「なかなかいいでしょ、それ」

 鏡ごしに妻が言った。
 ありがとう、こういうの、欲しかったんだよ、と私が言うと、妻は、誕生日おめでとうと、ほほ笑んでこう続けた。

「あなた、最近の寝言で、涼しい帽子が欲しいって、ずっと言ってたんだから。しょうがないなぁって思って」

 寝言もこんな役の立ち方をするのか。ただ、そんな妻を思って、これからはできるだけ彼女の睡眠を邪魔せずにすむとよいなと、強く願っている。
 
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

【作品DATA】

本日の創作メニューは「寝言」
 お客さまの選んだ材料(=持ち物)で、
 “寝言”ではじまる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。

[お客様]…Tさん(男性)
[お題]…涼しげな帽子
[創作日]…2010年7月17日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて)


常連のお客さまTさんは、被っておられたメッシュ帽をお題に。
Tさん、すごい似合っておられました~。
さて、作品を改めて読み返して、妻、寝言なおさなくてもいいのかっとつっこみたくなったのですが(笑)
寝言って、夢の中でのセリフってことですよね~。主人公の男性は一体どんな夢を見ていたのやら。
それにしても、帽子の撮影がヘタクソで、これをもっとどうにかしたいです。
今度、帽子のお題が来たら、もっと構図を工夫しよう!w

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興MENU#2-021「コインケース」
即興2-21_コインケース

 寝言とコインケースの中身の関係に気づいたのは、兄に「お前、寝言でヘンなこと言ってたぞ」と言われたからである。
 二段ベッドの上で寝る兄によれば、「どんぐりがっ」とオレは寝言で言ったらしい。
 翌日、いつものようにコインケースから小銭を出して自販機でジュースを買おうとして、ケースにどんぐりが入っていることに気づいた。入れたおぼえなどこれっぽっちもないのに。

 その話を晩ごはんのときにふとしたら、兄に寝言のことを言われたわけである。お前、そういえば夜中にどんぐりがって言ってたぞと。

           * * * * *

 よくよく聞けば、オレはこれまでもヘンな寝言を言ってたらしい。「それって例えばどんなの?」と兄に聞いてみると、「ボタン」だの「ペットボトルのフタ」だの「千円」だのいろいろ言っているらしい。

 そういえば、知らないうちにお金が増えてていぶかしく思ったことがあったな。寝言で金額を言えばお金がふえるなんてラッキーだと思ったけど、そんなことは一度きりであとは常にどうでもいいいようなガラクタがコインケースに出現するだけだ。
 つまらない、と半ば飽きていたら、ある朝、兄が言った。

「お前、昨日さ、地球って叫んでたぞ、寝言で…」

 それ以来、何も出現しない。
 でもオレは、何かとんでもないことが起こるんじゃないかと、ひそかにドキドキしているのだ。
 
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これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「寝言」
 お客さまの選んだ材料(=持ち物)で、
 “寝言”ではじまる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。

[お客様]…andyさん(男性)
[お題]…コインケース
[創作日]…2010年7月17日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて)


堺からやってきたオトモダチのandyさん。
初・摩耶山リュックを記念して1つお話をプレゼントです。
緑のコインケースはひっくり返すとカエルみたいでかわいかったので、カエルのお話でもいいな~と思ったのですが、ケースから何かいろんなものが湧いて出てくると面白いかも、とこうなりました。
星新一氏のショート・ショートに、噛まれたものに変身してしまう狼男もどきになった主人公が、地球に噛まれる(地割れに足をはさまれる)というお話があったのですが、ちょっとそれを思い出してラストを書きました。w
まあ、コインケースから地球が出現したら、えらいこっちゃ!なのですが(笑)

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

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