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書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
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即興MENU#3-011「帰ノ話」
即興3-11_帰

 紅葉が色付きはじめた頃に、男の家は完成した。
 十五人もの大所帯で住めるような、立派な大きな家である。
 男は長年の夢をようやくかなえられると、これまでの人生を思い返していた。

           * * * * *

 火事にまきこまれて、子供の頃に両親を失った男には、幼い弟たちが四人残された。しかし、家もお金もない十二才の子供に何ができるわけもなく、兄弟は引き離され、里子に出され育てられたのだった。
 子供心に男は決めていた。
 いつか兄弟全員一緒に暮らすのだと。

 それから男は働いた。働いて、働いて、とうとう妻も子もいないまま年をとってしまったが、やっとのことで皆でくらせる家をもつことができたのだから、後悔など全くしていなかった。

 便りを出した弟たちがそろそろ到着する時間になっていた。皆、一緒に暮らせることをとても喜んでいた。

 「兄さん」と声をかけてきたのは三男である。嫁と生まれたばかりの娘を連れていた。その後も次男、四男の一家が到着し、最後に末っ子の五郎が門をくぐった。

 男は弟たちを中庭に招き入れた。
 縁側では仕事を終えた大工たちが休けいしているところだった。大工の一人が顔をあげると、「五郎!」と叫んだ。
 五郎が幼い頃に、兄のように慕っていた少年だという。

 「よし。とにかくみんなで祝杯だ」

 男は、声たからかに、そう告げた。
 
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「紅葉」
 お客さまの選んだ材料(=漢字)で、
 “紅葉”ではじまる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。
(漢字ノ話・五十三次シリーズ)

[お客様]…Hさん(男性)
[お題]…帰(かえる、き)
[依頼日]…2010年11月20日(土)
[依頼場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて


お持ち帰りお題の二つ目です。
兄弟が家に帰って再会するお話でした。
もう一つ、五郎と幼なじみの再会もありますね。
「帰る」という言葉にもいろいろなイメージがあると思いますが、家族が待つ家に帰るというのはとてもあったかいイメージ。
寒い毎日ですが、物語を読んでちょっとほっこりするといいなと思います。

このお話は前々作「登」と、前作の「逢」の話と三部作のように作ってあります。
一人の方がまとめてお題を出されたので、せっかくならばつながりがあった方が面白いかなと思いました。

ぜひ1から3までを続けて読んでみてください。



三部作シリーズ1:「登ノ話」

三部作シリーズ2:「逢ノ話」

三部作シリーズ3:「帰ノ話」
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テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興MENU#3-010「逢ノ話」
即興3-10_逢

 紅葉みたいに真っ赤な夕焼けだなぁ。
 少年は裏山のてっぺんで空を見上げてそうつぶやいた。

 いつもなら幼なじみの一つ年上の少年と木に登ったり釣りをしたりして遊んでいるのだが、今日は一人だった。年上の少年が風邪で寝込んでいたからである。

           * * * * *

 この少年は五郎といった。名前のとおり、五人兄弟だったのだが、幼い頃に両親が亡くなった後、兄弟はばらばらに引き取られたのである。
 五郎には親の記憶はほとんどないが、面倒をみてくれていた兄たちのことはかすかにおぼえている。
 年上の少年には兄の姿をかさねていた。

           * * * * *

 いつのまにかずいぶんと日が暮れて、あたりは薄暗くなっていた。

 帰らなきゃ。

 五郎は道をいそいだが、うっかり入ってはいけない森に足をふみ入れてしまっていた。
 目の前の茂みで何か大きな影が動いて、五郎は足がすくんだ。
 子供など一呑みしてしまいそうな大蛇が首をもたげていた。
 おびえる五郎に、大蛇はこう告げた。

「私はお前を食べたりはしない。そんなことをすれば村人がこの森を狩りに来るだろう。我々はただここで静かに暮らしたいだけ。さっさと向うの道からお帰り。そしてもう二度と来るんじゃない」

 無我夢中で家までたどりついた五郎の手に一枚の蛇のウロコが握られていた。

 夕暮れ時を、別名、逢魔時(おうまがとき)という。
 これは五郎が出会った“魔物“の話である。

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これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「紅葉」
 お客さまの選んだ材料(=漢字)で、
 “紅葉”ではじまる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。
(漢字ノ話・五十三次シリーズ)

[お客様]…Hさん(男性)
[お題]…逢(あう、ほう)
[依頼日]…2010年11月20日(土)
[依頼場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて


お持ち帰りお題の一つ目です。
逢という字で私が最初に思い浮かんだ言葉が「逢魔時(おうまがとき)」でした。
たしか昔、ホラー漫画でおぼえたのですけれど(笑)
夕暮れの、人の姿がよく見えない時間帯を「黄昏(たそがれ=誰そ彼)時」といったりもします。こういう時間は、何か禍々しいことが起こると昔から言われています。不思議な体験をする時間帯なのです。


このお話は前作「登」と、次の「帰」の話と三部作のように作ってあります。
一人の方がまとめてお題を出されたので、せっかくならばつながりがあった方が面白いかなと思いました。

ぜひ1から3までを続けて読んでみてください。



三部作シリーズ1:「登ノ話」

三部作シリーズ2:「逢ノ話」

三部作シリーズ3:「帰ノ話」

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

摩耶山リュック、即興3編+特別編1編
紅葉がすごすぎ!な、11月20日(土)の摩耶山リュックサックマーケットで、恒例の物語屋をオープンしてまいりました。
お天気がよくて暖かく、手が凍えなくてよかったです♪

紅葉、めちゃくちゃきれいです。かわいいです。すてきです!


101120摩耶山_紅葉



前回からスタートした「漢字ノ話・五十三次」シリーズ。
今回は5つの漢字をいただき、3つを当日創作、2つは宿題で(宿題はしばしお待ちくださいね)。
また、以前オーダーいただいていた特別編1作もお客さまにお渡ししました。

お買い上げ、ありがとうございました!

●即興MENU#3-007「道ノ話」

●即興MENU#3-008「喰ノ話」

●即興MENU#3-009「登ノ話」

●即興MENU#特別編「大男の贈り物」




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★Twitterもぼちぼちやってます。

http://twitter.com/ya_ru

思いついたコトバ、物語のフレーズ、ヒトリゴト、妄想、想像、即興話など、紺色のヤールー(沖縄の方言でヤモリのこと)となって、気ままにつぶやいております。夜中の一方通行なヒトリゴトが多いですw
フォローはお気軽にどうぞ~♪

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即興MENU#3-009「登ノ話」
即興3-09_登

 紅葉真っさかりの色づいた山に、長い長い石段が、どこまでも続いている。
 山頂までの石段を、登りきったところに、小さな社があるということだった。石段は急で、頂上にたどりつくまでにあきらめて戻る者も多い。だが、たった一回きり願いがかなうと言われる社に、行こうとする人はあとを絶たないという。

           * * * * *

 男もまた、願いを胸に秘めて石段を登っていた。
 息は切れ切れに、美しい景色を見る余裕などもうなくなっていたが、ひたすらに登った。山の神を目指して。

 あまりのしんどさに、意識もとぶかと思われたとき、ようやく男の前の視界が開けた。そこにはただ草っ原と雑木があるばかり。
 神社のようなものは影も形もない。
 一体どういうことだ、と、すっかり力が抜けてしまった男は、何もない原っぱをふらふらと歩いた。

 その時、一本の松の木が目にとまった。見覚えがある。そう思った時、子供の頃によく登っていた木の枝ぶりにそっくりだと気づいた。

 幼なじみとその木に登り、俺は大工になる、と言った日のことをありありと思い出したのだ。

 そうか。

 男は思った。俺は何のために都に出てきたのだ。金をもうけて遊びほうけて、落ちぶれるためではなかっただろうに。

 一つの決心をして、男はまた山をおりた。
 山の神は男の願いをかなえたのだろうか。
 
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これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「紅葉」
 お客さまの選んだ材料(=漢字)で、
 “紅葉”ではじまる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。
(漢字ノ話・五十三次シリーズ)

[お客様]…Hさん(男性)
[お題]…登(のぼる、と)
[創作日]…2010年11月20日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて


漢字シリーズになってから二度目のご来店のお客さまです。
実は当日、Hさんは摩耶山に歩いて登ってこられたのです!すごい!
そんなことも反映しながらのお話。あと2つ、お題をいただいているので、少しつながりのあるものを後日書ければと思っています。
さて男の願いは何だったのか、あるいは、本当の願いに気がついたのか、そのあたりは読み手のみなさんのご想像におまかせしたいと思います。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興MENU#3-008「喰ノ話」
即興3-08_喰

 紅葉の名所として有名なその村で、鬼が出るといううわさが広まっていた。

 森の中で何かを喰らっていた、真っ赤な体をしていた、と、人ではない何かが村を歩きまわっている話があちこちでなされ、村人は夜は外出しなくなり、紅葉を見に来る人も、ほとんどいなくなってしまった。
 紅葉も何だかさびしそうに見えた。

 ある夜、好奇心をおさえられなくなった一人の男の子は、家の者が寝しずまったあとに、こっそり出かけ、鬼が出るという森へ向かった。

 夜の森はしんと静まり返っていたが、耳をすますと、奥の方からがさがさと物音がした。子供は気持ちをふるいたたせて足をふみ入れた。

           * * * * *

 鬼ではなかった。かといって、人でもないようだ。
 角はない。子供の背丈ほどの、全身が赤く光る妖(あやかし)が一心不乱に、木の葉を喰っていた。正確には紅葉した葉だけを次々と口に運んでいる。
 喰えば喰うほど、その体の赤さは増した。

 男の子はその時に見たものを、誰にも言わずにいた。
 紅葉はそのうちすべて喰いつくされ、その頃にはもう鬼の姿を見る者はいなくなり、村にはまた平穏が訪れた。

           * * * * *

 その年の冬、一日だけ、山が紅葉に染まった。
 季節はずれの紅葉だと村人は不思議がったが、あの男の子だけが、赤い妖の仕業だと思っていた。

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これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「紅葉」
 お客さまの選んだ材料(=漢字)で、
 “紅葉”ではじまる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。
(漢字ノ話・五十三次シリーズ)

[お客様]…Aさん(男性)
[お題]…喰(くう)
[創作日]…2010年11月20日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて


リュックサックマーケットでいろんなものを飲み食いしていたお客さまのお題はそのとおり「喰」です。
喰→人食い→鬼……みたいな単純なイメージが浮かんだのですが、そこで単なる鬼にしてしまうのは面白くないなと、紅葉を喰らう謎の妖怪に出現してもらいました(笑)
冬山が染まったのは紅葉妖怪がばーんと弾けたのかも、です。
着想は、杉浦日向子さんの「百物語」の一編、鉄を喰らう妖怪の話から。
「百物語」はほんとに素敵すぎる作品!

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興MENU#3-007「道ノ話」
即興3-07_道

 まぶしい夜があるなんて、男は思った。

           * * * * *

 夜中、何かの気配を感じて、寝床で男は目を覚ました。部屋の中が何やら明るい、そう思って見まわして、畳の上に光の筋がすっと通っていることに気がついた。
 窓からでも、天井からでも、灯りからでもなく、ただ光だけがそこにおちていた。床から入口の戸まで、人一人分ほどの幅でまるで道筋のように。
 驚いたことに、戸の外にもずっと光の道は続いていて、男は迷った末、その道をたどってみることにした。

 どのくらい歩いただろう。

 丘をこえ、森をぬけたところで、男は、あ、と声をあげた。
 岩にかこまれたくぼ地になったその場所は、昼間のように明るいのである。

 見上げると、夜空は星でうめつくされていて、まぶしいほどの輝きだった。まるで、全ての星を男の上だけに集めてきたかのようだった。

 あまりの美しさに時間を忘れ、いつの間にか男は眠ってしまった。

           * * * * *

 気がつくと自分の部屋で朝をむかえた。あの場所にはもう二度と行くことができなかった。

 村の長老の話によれば、長く村に住んだ者が、一生のうちに一度だけ見ることができるものだという。
 村を守る者たちへの、村からのささやかな贈り物、なのかもしれない。
 
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「まぶしい」
 お客さまの選んだ材料(=漢字)で、
 “まぶしい”ではじまる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。
(漢字ノ話・五十三次シリーズ)

[お客様]…初来店の男性
[お題]…道(みち、どう)
[創作日]…2010年11月20日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて


いつもリュックでお会いしているリュック常連の男性が、物語屋に初オーダーしてくださいました。
今回の書き出しテーマは「紅葉」でしたが、この作品は前回10月の最後にご注文を受けていたので、書き出しは「まぶしい」です。
以前、沖縄の島で見た星はとてもとても輝いていましたが、あれをぎゅっと集めて100倍くらいにしたら、どれほどの明るさだろう、そんなことを考えながら物語を紡ぎました。

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即興MENU#特別編「大男の贈り物」
即興_特別編_柚姫

 小さな小さなある国に、小さくて可愛らしい姫様が生まれた。
 国の民は皆、心から祝福し、周辺の国々からは祝いの品が次々と届けられた。

 小さな国から、はるか北にある冬の国からも、祝いの言葉を伝えるべく使いの男がやってきた。寒くきびしい気候の冬の国の住人は、とても大きな体といかめしい顔つきをしていたが、心はとてもあたたかでやさしく、手先の器用なものばかり。

 使いの男は大きくて城には入れなかったので、中庭に腰をおろし、背負ってきた大きなはた織機を使って、一枚の布を織り上げて小さな姫様に贈った。

 それは、まばゆく光る美しい黄色の布で、風にふれるたびによい香りを放つので、姫様はたいそう気に入り、王と王妃はていねいに礼をのべた。

           * * * * *

 大男が冬の国に帰ったのちに、男の足跡から小さな芽が出た。
 ゆっくりと成長して、やがて木となり、姫様が十八歳となり成人の儀式をむかえる日に黄色い実をはじめてつけた。

 実からは、かつて冬の国の男が贈った布と同じ、よい香りがし、その木は柚(ゆず)と名付けられて、今でも小さな国で大切に育てられているという。
 
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

【作品DATA】

「今回は特別編」

[お客様]…AEGさん
[お題]…柚姫(ゆずき)の文字を使った物語
[依頼日]…2010年8月21日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
摩耶山リュックサックマーケットにて



さて、11月の即興物語屋の更新の前に、こちらの物語をば。

以前、ご家族のお名前で物語依頼してくださったAEGさんから、今度はご友人の小さなお子さんのお名前でとのご依頼でした。(参照「幻の島」


書き下ろし作品で朗読をしたイベントなどが重なり、お渡しが遅くなってしまったのですが、11月のリュックサックマーケットでお会いしてようやくお引き渡し完了!
空想の国の物語です。
柚と姫には以下のような意味があり、それを骨子にしました。

柚:ゆず、柑橘系の冬の果実で実をつけるまで18年かかるともいわれる。織機の縦糸をまく具の名。
姫:おひめさま。位の高い女性。小さくて愛らしいものの名称。


それから姫は、中国の古い言い伝えで巨人の足跡を意味するものがあり、それも活かしています。

漢字に隠されたいろんな物語はとても面白いです。
そして柚姫(ゆずき)ちゃんってステキな名前♪
いつか字が読めるくらいに大きくなったら、作品を読んでくれるとうれしいなぁと思います。

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