FC2ブログ
書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
明日11/19は摩耶山リュックサックマーケット
明日11/19(土)は、月に一度第三土曜日のお楽しみ、摩耶山リュックサックマーケットです。

明朝は降水確率50%越え濃厚な天気状況(涙)ですが…(そうなると公式的には中止になってしまう)…となると、またもや闇リュックサックマーケット♪になりそうな予感。(←はやい話が自主リュックサックマーケット。各自自由意志で登って自由にゆるくやってますってことです)

即興物語屋「紺」は、公式だろうと闇だろうと雨だろうと槍が降ろうと、明日は摩耶山に行く予定です。
なにせ、明日は今年最後のリュックです。

いつものように漢字一文字をお客様にお題としていただき、即興(といっても15分くらいはかかります)で原稿用紙1枚分のお話を手書きしてお渡しいたします。

その日の全作品統一の書き出し、さきほど仕事からの帰り道に決めました!

「リュック」です♪

これぞ年内最後のリュックサックマーケットにふさわしいかと(^^)


「リュック」から始まるお話を、お書きします。
11/3のリュックサックギャラリーで展示した立ち読みオブジェ「Story in a Bottle」も持参します。
(中身は11/3と同じです、すいません)



Story in a Bottle

小さなボトルの中に
とじこめられた、
小物とそれにまつわる小さなお話。
手に取って振ってみたり、
小物と一緒にお楽しみください。


スポンサーサイト

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

箸休めのお話「心労」
「おしえてくれないか」
私は<心労>の電話番号を尋ねた。

「いいけれど、あんたもそれなりの代償を払っていただくよ」
相手は抑揚のない声でそう言った。

かまわない、と思った。
それで奴が消えてくれるならば。

相手はゆっくりと番号を告げた。
私はしっかりとそれをおぼえる。
メモを残してはいけないと、言われているのだ。
番号を二度確認して、顔をあげた時には、もう相手はいなかった。
どんな顔をしていたのか、思い出そうとしても、できなかった。

まあいい。

わたしはおぼえた電話番号を早速プッシュする。
トゥルルル、トゥルルル
2回鳴って、すぐつながった。

「番号と名前を」

私は手元の名刺を見ながら、奴の携帯の番号と名前を間違わぬようにゆっくりと告げた。
名前の最後の一文字を言い終わった瞬間に、ぷつん、と電話は切れた。

それから私は、なるべくさりげなく、奴を観察した。
時々、奴の携帯が鳴る。奴が出る。
困惑と焦りと恐怖が入り交じった様子で奴が受け答えをしていた。
そんなことが何度もあった。
電話の間隔はどんどん短くなっていた。
同時に、奴はどんどん弱っていった。

半年ほどした頃、会議の途中で奴は胸を押さえて倒れ、そのままこちらの世界には戻らなかった。
俺の復讐はようやく遂げられた。
長かったのか短かったのか、これでよかったのかそうでないのか。
分からないけれど、俺はこれで満足だ、そう思いながら……もしかしたら、思い込みながら……今はもう無い右腕を撫でた。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
<心労の電話番号>という言葉から思いついた、ちょっぴりダークな物語。
主人公と奴との間に何があったのか?無い右腕が物語るものは?
あとは読者の方のご想像に…。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

袋とじ物語「山の上のポスト」
袋とじ物語

  部分即興創作 袋とじ物語
  ~世界でただひとつの結末~


  結末の書かれていないお話に、
  お客様だけの結末をお書きします。
  言葉をひとついただいて、
  それにからめてお作りします。
  できあがった作品は
  袋とじでお渡し。
  今、読むのもよし、
  帰ってこっそり読むのもよし。





「山の上のポスト」

 山の上の小さなケーブルカー駅には、小さな赤いポストがある。
 昔は使われていたらしいのだが、今はもう、駅のオブジェのようなもので、郵便の集荷が来ることはない。
 ひっそりと駅の片すみで立っているだけだ。
 そのポストに、手紙を投函する人が、ちらほらと出はじめた。
 駅員の見ていない間に、そっと入れていくのだ。
 手紙を入れているのは、老若男女様々だった。
 どれも出したくても出せなかった手紙で、皆それぞれの思いや願いをこめて、伝えられなかった言葉を、赤いポストに伝えていた。
 手紙を出すためにケーブルカーに乗って山に登って来る人も少なくなかった。
 手紙は増え続け、とうとうポストいっぱいになる日が来た。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(この先の結末は3パターンです。3人の方から3つのお題をいただき即興で書きました。ちょっとずつ違う3つの結末、お楽しみください)


【蒸しパン編】<SHOPきつねさんからのご依頼>

 その日の夜、一人の女性が夜食に蒸しパンをかじった。
 途端に頭の中に友人の言葉が伝わってきた。
 そんな風にありとあらゆる場所で、伝えたかった言葉が届いた。
 翌朝、赤いポストはこつ然と消えた。役目を終えたかのように。





【ねむり編】こゆかさんからのご依頼>

 そしてゆっくりと、ポストの口がとじていった。
 まるで、まぶたをそっととじるように。
 ポストはそれからずっとねむっている。
 きっと、いつか、集荷してくれる者があらわれると信じて。





【出産したかった編】<女性のお客様からのご依頼>

  山の上に誰もいなくなった真夜中、ポストがぼそりとしゃべった。
「出産したかった、ほんとは」
「ごめんなさい、好きだったの私も」……
 出せなかった手紙の文面を、静かに延々と、やさしい声で、しゃべり続けた。


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
【作品DATA】

[創作日]…2011年11月3日(木・祝)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
(摩耶山リュックサックギャラリーにて)


摩耶ビューラインのロープウェー星の駅にあるポストをモチーフにして作りました。
実際のポストは現役バリバリです♪

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

摩耶山リュックサックギャラリー♪
摩耶山リュックサックギャラリー

本日は摩耶山にてリュックサックマーケットの番外(?)編の「リュックサックギャラリー」でした!
http://www.mayasan.info/rsg/

ワタクシ、物語屋・紺もエントリー。
<ギャラリー>というコトバもちょっと意識しつつの店構えで出店…いや、出展してまいりました~。

久しぶりの人、始めての人、大阪の友人も来てくれて、楽しい出会いがたくさんあったので、本日の創作作品および今日のできごとはまた改めてご報告したいと思います。

物語を瓶詰めにした<立ち読みオブジェ>なるものも試作してみました。

何はともあれ、お天気がベストリュック日和でした♪

今月19日(土)のいつもの摩耶山リュックにも出店します。
お時間のあるかたはぜひ摩耶山へ。
お山でお会いしましょう♪

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。