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書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
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あけましておめでとうございます
2012年賀 辰


2011年は、ショートストーリーの展示会で幕開けをして、いろいろな表現や人との出会いがあり、挑戦があり、反省があり、やっぱり書くことが私の軸だと思えた年でした。

2012年は、どんな年になるでしょう。
今年最初のおみくじは、TV番組。
大晦日~新年に放送されたNHK「0655 2355 年越しをご一緒にスペシャル」のたなくじですw


「継続は力なり。続けてがんばるが 吉 」


偶然の産物とはいえ、何だか今の自分に響きます。
書き続けられる一年になりますよう。

本年もよろしくお願いいたします。


と、いうことで、
恒例の干支話です。

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『真夜中の虹』


 作:中川 紺



 行ってしまった終電のライトをぼんやりと見つめながら、駅のベンチに腰をおろした。
 今日は家に帰りたくなかった。

 二、三時間経った頃だろうか。線路の遥か向こうから二つのライトが近づいてきた。
 いや電車のライトではない。こちらに向かってくるのは、目玉を爛々と光らせた龍だ。
 びう。と風が起こる。長い龍がホームに停まる。私はごく自然にその首根っこにまたがった。
 出発の合図のように荒い鼻息をひとつ、龍は夜空へ飛び立った。

 空を大きく旋回する。真夜中でも眼下には小さな明かりがびっしり。夜風に吹かれるうちに心のもやもやはいつの間にか消えていた。

 最後にぐっと大きなカーブをつけて駅をめざしておりていった。
 大口でいくつかの星を呑み込んだ龍の体は七色に光り輝き、真夜中の虹を夜空に描いた。

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テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

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