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書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
即興MENU#003「ヨン様」
即興003_ヨン様

 箱をあけると、中から聞きなれないような、あるいは、よく聞いたことのあるような、明らかに日本語ではない言葉が、聞こえてきた。

 中には茶色っぽいじゅうたんが敷きつめられているだけで、カセットテープやICレコーダーなどの、音を発する装置が入っているようには、見えない。

 箱を試しに振ってみると、そのゆれに合わせるかのように音が大きくなった。
 よく見れば、じゅうたんの中ほどには小さな突起があるので、つまんで引っぱると、するりと抜けた。

 茶色い髪の毛、メガネ、やわらかい表情。それは紛れもなく、あの”ヨン様”である。

           * * * * *

 多忙すぎる国民的スターは、こうやって箱の中でクローンを培養しているのだ。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「箱の中」
 お客さまの選んだ材料で、
 箱にまつわる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。

[お客様]…Sさん(男性)
[お題]…「よ」のつく言葉 → ヨン様
[創作日]…2008年5月17日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
(摩耶山リュックサックマーケットにて)


リュックサックマーケットでは針灸院を出店されていたSさん。
きっと凝ったお題を出されるのだろうなぁと思っていたら、韓流スターできました。笑
箱にヨン様を入れてみたら、なぜかするするとストーリーが浮かびました。

お客様にその場で読んでいただくことを考え、前回の時よりは、きちんとした字で書くことを心がけました。
が、しかし!
手書きの時点で、今回の誤字は2つ。(さすがにみっともないので直しました)
物書きとしていかがなものかと、自分にツッコミたくなります。苦笑

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