書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
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即興MENU#4-16「もち」
もち

「赤いんですね、やっぱり目が」

 混乱してワケのわからないことを言ってしまったボクに、うさぎは「そうですよ。あなたが黒いんですね」とスマートに返してくる。

 ボクはもう一度、頭の中を整理してみる。

           * * * * *

 ボクは自分の部屋で寝ていた。
 誰かが窓をノックした。
 あけてみると白いうさぎが白いおもちを持って立っていた。
 うさぎは「おすそわけです」としゃべった。
 うさぎは月から来たと言った。
 うさぎの目は赤い……。

 あぁ、やっぱりワケわかんないや。

「あなたがたの国ではですね、私たちがもちをついている姿を想像している人がやたら多いでしょう? 月のものとしてはですね、一度くらいそういったかたにごあいさつでもと考えましてですね、厳正なるくじの結果あなたに決まったわけですよ」

 月のうさぎがついたもちは、まだほかほかでとてもおいしい。
 何かおかえしをと考えて、おそるおそるにんじんを差し出してみる。

「あなたがたはですね、私たちのことを“うさぎ“とおっしゃいますがね、そういったこちらの生き物とは関係ないわけでしてね、がじり、ん、これはなかなかいけますな…」

 月の住人は、にんじん好きらしい。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「赤」
 お客さまの選んだ材料(=漢字)で、
 “赤”ではじまる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。
(食卓五十音シリーズ)

[お客様]…カラピンチャさん(男性)
[お題]…もち
[創作日]…2012年9月15日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
(摩耶山リュックサックマーケットにて)


主人公のコトバではないですが、ずいぶんと「ワケわかんない」話になりました(笑)
でもこういうテイストがわりと好きだったりしますw
赤といえば赤い目のウサギ、もちといえば月のウサギ、と脳内勝手に連結反応が起きた結果のオハナシです。

スリランカカレー屋・カラピンチャさんのブログ
http://karapincha.jp/blog/
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