書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
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即興MENU#4-24「サンドイッチ」
サンドイッチ

 黄色い屋根が、目印であること。
 霧の日にしか、あらわれないこと。

 その2つが、店について知っている情報だ。

 うわさでしか聞かないその店に、オレは行ってみたいと思ったが、行きたいと思う人は、なかなかめぐりあえないのだ。

 やっぱりただのウワサかもな、そう、半ばあきらめていた頃だった。

           * * * * *

 入試前の模試。勉強のペースをくずしてしまったオレはまさかのE判定だった。
 ただでさえ気持ちがつかれている時に、それは堪えた。

 落ち込んだ気持ちをひきずって、ふらふらと知らぬ間に近所の公園へ足は向かっていた。

 高台にあるその公園は、子供の頃、家出するたびに行った場所だった。

 しとしと降る雨の中、山すそにある公園はうっすらと霧がかかっていた。
 そして霧の中に、あざやかな黄色の屋根。

 そこに幻のサンドイッチ屋は、あったのだ。

 その後、サンドイッチを食べて、オレが調子をとりもどしたのは、言うまでもない。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「黄色」
 お客さまの選んだ材料(=漢字)で、
 “黄色”ではじまる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。
(食卓五十音シリーズ)

[お客様]…初来店の男性さん
[お題]…サンドイッチ
[創作日]…2012年10月20日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台
(摩耶山リュックサックマーケットにて)


朝、お母さんが作ってくれるサンドイッチ。
そこからいただいたお題です。
サンドイッチといえば、私は立川の駅前にあったお店が真っ先に思い浮かびます。
大学時代に東京に行った時に食べた、あのサンドイッチ。
とか書いてると、夜中なのに食べたくなってしまいますけど、サンドイッチが(笑)
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