書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
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即興MENU#摩耶山編2「やま」
やま

「まやさん、にしようかねぇ」

 カミサマはぼそりと言う。
 もう一人のカミサマはきく。

「なんでまやなのかね」

「だってこれはやまだろう?
 私は作った山の中で、これが一番気に入ったんだ。
 これが山の中の山だ。

 そっちの高いのはどうかって?
 まあ姿形はなかなかのもんだがね、
 高けりゃいいってもんじゃないんだ。まあ、二番目だな。
 だから二二(ふじ)山にするさ。

 おっとこっちの山の話だったな。
 だからさ、山の中の山なんだ。
 もう、山って、名付けたいくらいなんだ。
 でもそれもちょっと粋じゃないからね、
 逆に読んで、まや、さ。
 どうだい、いいだろう?」

「そう言われると良く見えてくるな。
 たしかにこの山の形はいいね。おまえさんが作る山はどれもいいねぇ。

 さて、私もそろそろ仕事の続きだな。
 そのまやさんのそこらへんから川をつくりたいんだが、いいかね…」

           * * * * *

 まやさん、が、摩耶山、と表記されるのは、まだもう少し先のこと。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「摩耶山」
 お客さまの選んだ材料(=漢字)で、
 “摩耶山”ではじまる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。
(二代目摩耶ケーブルさよならリュック特別編)

[お客様]…Kさん(男性)
[お題]…やま
[創作日]…2012年11月24日(土)
[創作場所]…摩耶山 虹の駅
(摩耶山リュックサックマーケットにて)


だじゃれか!
と突っ込まれそうですが、まあちょっとした言葉遊びですw
やま=摩耶 ふじ=二二 がぱーっと浮かんできたので思わず。
カミサマ、結構アバウトだなぁ(笑)
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