書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
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即興MENU#摩耶山編3「ケータイデンワ」
ケータイデンワ

「摩耶山でちゃんとつながりますよ」

 そのケイタイショップ店員は、
 ものすごくマニアックな説明をしてきたのだが、
 そのマニアックぶりが反対に気に入ってしまったので、
 すすめられたケイタイデンワを買うことにした。

 そしてその頃。
 山で電波がなかなか入らなかった頃。
 たしかにしっかりと使えたのだ、摩耶山で。

 それほど山に行くわけではなかったが、
 誘われて軽く山登りに行くこともあり、そのたびに重宝した。
 どんな山奥でも使えたのだ。

           * * * * *

 何年、いや十何年の年月が流れ、
 私はもう山に行くことはほとんどなくなり、
 ケイタイも三度買い換えた。

 あの山ケイタイも記念に残してあったが、
 バッテリーはすっかりなくなり、もう単なるオブジェである。

 久しぶりに摩耶山に行くことになった。

 私は何となく、オブジェと化したあのデンワをポケットに入れていた。

 ケーブルに乗った時、突然ポケットの中がふるえた。
 あのケイタイに電源が入ったのである。

 その後、ケイタイは「摩耶山でしか使えないデンワ」と化した。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
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【作品DATA】

本日の創作メニューは「摩耶山」
 お客さまの選んだ材料(=漢字)で、
 “摩耶山”ではじまる短いお話を
 お作りします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。
(二代目摩耶ケーブルさよならリュック特別編)

[お客様]…SHOPきつねさん(女性)
[お題]…ケータイデンワ
[創作日]…2012年11月24日(土)
[創作場所]…摩耶山 虹の駅
(摩耶山リュックサックマーケットにて)


摩耶山で携帯電話といえば、私はド○モなんですけど、何年か前までは本当につながらなくてつながらなくて。w
それがある時、急に東屋とかでもアンテナ3本になったんですよね〜。
そんな頃を思い出して書きました。
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