あけましておめでとうございます

0 0
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

年賀2016


2016年、サルの年、となりました。
個人的に第二の人生がスタートした、と思っている2015年を終えまして、
暮らしのペースをつかみつつある今日この頃です。


2015年は即興創作いくつか、書下し作品2つほど、マカロンの脚本も2本ほど、
それぞれ手がけることができました。

今年はもっともっと物語が紡げますよう!


というわけで恒例の干支話を掲載いたします。

実は

酉年からスタートした干支話が

今回で12話で

めでたく干支一周の旅を終えました。



来年からの年賀状をどうするのか、まだ思案中ですが、また別のタイプの干支話を書いてみたいななどと思っております♪

================

      「シンバル」

            作・中 川 紺

 飲み残しの珈琲カップの中から、
 珈琲と同じ色の小さな子猿がひょこんと現れた。

 「ぼくをポケットに いれてくれない?」
 「え?」
 「やくにたつから、ね」

 と、 小猿はコートのポケットにするんと滑り込む。

 その手に小さなシンバルが握られているのがちらりと見 えた。
 こういうオモチャがあったなと、私は思った。

 帰りの電車でうたた寝をしていると、
 ポケットの中でパン!と音がした。
 子猿のシンバルだ。
 降りる駅だったのであわてて席を立つ。

 交差点でパン!と 鳴った。
 視線の先に見覚えのある顔を見つけた。
 片思い中のSくんだ。

 パン!パン!と子猿がシンバル を鳴らした。

 「Sくん!」
 私は思わず声に出していた。

 (完)
ページトップ