FC2ブログ
書く人・紺の短編作品と書き物雑談。猫好き、本好き、空想好き。写真と言葉と夢から紡ぎ出す、ささやかな物語。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
即興MENU#5-04「リュック」
リュック2


ンゴが次から次へと転げ落ちる。

1、2、3、4……10、11…全部で100個。
甘いリンゴはみんな、子供たちのおやつになった。


りかごが次から次へと飛び出した。

たくさんの赤ちゃんたちは、そのゆりかごを使うと
ぐっすりすやすやねむった。


リーが袋の中から生えてきて、庭に立派に鎮座した。

飾り付けは子供たちが手分けして行った。


リスマスの月に施設に届けられた不思議なリュック。

袋の中から、リンゴやゆりかご、ツリー、何でも出てくる不思議なリュック。
その年のクリスマスを、子どもたちは皆、笑顔で迎えたのだった。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

【作品DATA】

 お客さまの選んだ材料(=4文字のことば)で、
 物語を調理創作いたします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。
 4つの文字は縦読み仕様にもなっています。
(4文字シリーズ)

[お客様]…カフェオーナーSくん
[お題]…リュック
[創作日]…2015年6月20日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台

摩耶山リュックサックマーケットにて)

ちょっとほんわかしたお話。季節外れですけどもね(笑)

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興MENU#5-03「きただけ」
北岳

っと見つけてきてくれると思っていたよ」

所長は、目の前にいるひげ面の男に言った。


いへんな苦労をしてきたはずだが、

その男の表情は清々しくさえ見えた。


イヤモンドよりもかたい金属を作ることができる

ある微生物が北岳にいるらしいというウワサを頼りに出かけていた男。


んきゅうはその男による新微生物の発見で、

どんどん進むことになった。
報酬と長期の休みをもらった男は迷わず北岳へ出かけた。
今度は一人の山男として。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

【作品DATA】

 お客さまの選んだ材料(=4文字のことば)で、
 物語を調理創作いたします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。
 4つの文字は縦読み仕様にもなっています。
(4文字シリーズ)

[お客様]…山大好きなNちゃん
[お題]…きただけ
[創作日]…2015年6月20日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台

摩耶山リュックサックマーケットにて)

どんな微生物だよ、と自分につっこみたいw

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興MENU#5-02「あみもの」
あみもの


したの七時に、シアター前でまちあわせね」

そう言ったのに、友だちのミオはドタキャンした。


っか経っても何の連絡もなくて、

怒っていたけどだんだん心配になってきた。


う、いてもたってもいられない、と思ったのは一週間後。

私はミオの家に向かって走り出していた。


っくをしても返事がなくて、たまらず扉を開くと、

そこは一面のくもの巣だった。
いやちがう。これは“あみもの”だ。
部屋の真ん中で、ミオは黙々をかぎばりあみを続けている。
私はミオを止めることができるだろうか。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

【作品DATA】

 お客さまの選んだ材料(=4文字のことば)で、
 物語を調理創作いたします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。
 4つの文字は縦読み仕様にもなっています。
(4文字シリーズ)

[お客様]…編み物上手なMさん
[お題]…あみもの
[創作日]…2015年6月20日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台

摩耶山リュックサックマーケットにて)

かわいいお題なのに何でプチホラーになってるのかしらw

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

即興MENU#5-01「あおぞら」
青空


っという間の出来事だった。

夏の日の青空から、そいつは落ちてきたのだ。


おきな大きなゾウだった。

いや、ゾウにそっくりな何か、という方がいいのか…。


うとウリふたつの姿をしたそれは、こう言った。

「これからこの星は我々の楽園とする」と。


くえん、とは何だろう。

得体の知れないゾウ型宇宙人の、有無を言わさぬ口調に、地球の誰もがただ口をつむぐばかりである。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
これは即興で書き上げた掌編作品。
お客様に「材料」=お題を決めていただき、
短時間で「調理」=作品化するという実験的試み。
実際は原稿用紙等に手書きしたものを、
テキスト化してweb上で公開しています。
明らかな誤字でない限り、書き上げてからの手直しはしないのが原則。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

【作品DATA】

 お客さまの選んだ材料(=4文字のことば)で、
 物語を調理いたします。
 それは、
 今日限りの、小さな物語。
 4つの文字は縦読み仕様にもなっています。
(4文字シリーズ)

[お客様]…初来店Aさん
[お題]…あおぞら
[創作日]…2015年6月20日(土)
[創作場所]…摩耶山 掬星台

摩耶山リュックサックマーケットにて)

青空という爽やかなお題なのに、なんて不穏なハナシなんだ(笑)

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

干支掌話2015「羊の庭」
年賀2015



       「羊の庭」  作・中川 紺



 隣町の小学校の校庭が芝生になったと聞いたのは先月。
 反対側の隣町が芝生にしたと聞いたのは今月。

 Y町の小学校の校長は最近生やしはじめたばかりのあご髭をさすって右のまゆをぴくんとあげた。

「なんじゃ、みんな、芝生、芝生と。
 ウチはそんな月並みなことはせんぞ。
 もっとこう……あっと驚くやつを……そうじゃ!」

 校長は町で一番大きなホームセンターへ走り、
 両手いっぱいに買い占めてきた「羊の種」をせっせと校庭に蒔きはじめた。

 ほどなく、白い毛がひょろひょろと生え、
 校長秘蔵の「育毛剤」と「養毛剤」の効果もあって半月ほどで校庭の半分はふかふかの羊毛になった。
 転んでも痛くない羊の庭は生徒たちに大人気。冬休みに入っても校庭は毎日賑やかだった。

 やがて春が来ると、校長は言った。

 「さあ!毛刈りの時間じゃ!」

 全校生徒と先生で、せっせと刈った大量の羊毛は、
 冬になる頃にはみんなのセーターになっているに違いない。(完)



- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
いつもならば新年に掲載する干支話、なのですが、
今年は諸事情により年賀状を作らなかったりしたもので(間に合わなかった、とも言う。笑)
春待ちなこんな時期に、こっそり掲載してみますw

干支の中でも好きな動物ベスト5に入るかも、羊。

スローペースを通り越して、ストップペースになりつつあるブログ更新ですが、
じわじわと、書いてまいりますw

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

「世にも美しい日本語入門」

物語を書いているから、というわけではなく、日本語はもっともっと大切にするべきだと、ずっと思っている。


日本語、つまり国語


日本語に関するエッセイや対談本を見ると、ついつい手がのびてしまう今日この頃。

この本も、そう。

世にも美しい日本語入門

だって安野さんと藤原さんの対談ですよ。
面白くないわけがない。
あと私的なグッとくるポイントとして、装幀がクラフト・エヴィング商會だということも忘れてはいけない。

ちなみにこのちくまプリマー新書というのは、子ども達や若い人に、今一番読んでもらいたいことを本にしているシリーズ。

大人にとってもとても腑に落ちるタイトルと内容の作品が揃っているので、オススメですよー。

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

12/6(土)★昼下がりのマカロンクリスマス公演!

 ♪マリアハープと

  音語り座マカロン

   『クリスマス公演』♪




マリアハープ考案者のマリア味記子さん音語り座マカロンが、親子で楽しめるクリスマス公演を開催します!


クリスマス公演表
★クリックで拡大♪

クリスマス公演裏
★クリックで拡大♪


ギタリストのクボタアツシ君をサポートに迎えた、
マリアハープが奏でるクリスマスにぴったりの素敵な演奏と、
音語り座マカロンがお届けする、
語りと歌と楽器と映像が融合する楽しい音語りの世界♪

今回は、クリスマス向けにマカロン新作を書下しました!
この作品ではマリアさんと音語り座マカロンの初コラボも実現!
たくさんの方に来ていただきたいです♪


【日 時】
平成26年12月6日(土)
13:00開場/13:30開演

【料 金】
大人 2000円 中高生 1000円 3歳以上小学生まで 500円

【出 演】
マリアハープ&歌:マリア味記子
ギター:クボタアツシ

(音語り座マカロン)
語り:表ウララ
ギター&その他楽器:居倉健
二胡&その他楽器:木村ハルヨ
物語制作&アートディレクション:中川紺

【会 場】
西宮市甲東ホール

西宮市甲東園3丁目2番29号(アプリ甲東 4階) ※阪急電車甲東園駅からすぐ
TEL:(0798)51-5144
FAX:(0798)51-5164


お問い合わせ・ご予約は音語り座マカロンまで
http://otogatari.com

または中川紺の連絡先をご存知の場合は直接私までご連絡いただければ、チケット取り置きいたします♪

テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

ドラマ・リーディングの世界へ
音語り座マカロンの公演ももう間もなくです!
さて、メンバーの語り・表ウララさんが出演されるということで、先日こちら↓のイベントを観に行ってまいりました!

プロジェクト・サンクpresents
ドラマ・リーディング with SONGS



ドラマ・リーディング


3人の作家が書いた、3つの作品を、3人の役者が、語り演じます。
朗読+歌の競演ということで、作品の間でソプラノ歌手の方が生で歌ってくださいます。
作品の登場人物の一人はDIVA(歌姫)。
歌と深い関係にあるお話なのです。


会場は天満橋のパスタフルカフェ マリアンさん

なので、公演にはお食事がついています。
私はティータイムの部なので、珈琲とナッツのタルト!
こちは、イタリアンと焼きたてパンのお店なのですよ。
今度ゆっくりランチかディナーをいただきたいなー!

3つの作品は一話完結しているのですが、物語の舞台と人物がつながった連作となっています。
「みどりの館」と呼ばれる邸宅で繰り広げられる、二人の女と一人の男のやりとりと心模様。

ウララさんをはじめとして、みなさんそれぞれの役にしっくり入ってらっしゃいました。
なにげに全員キャラの濃い登場人物w

私の席が、舞台の超ド真ん前でして(笑)、迫力の演技および体に響いてくるソプラノの美声をいっぱい浴びて公演満喫でした〜♪

元は、「すーぱー・ショートストーリー」と名付けられた4枚小説(原稿用紙400字×4枚=1600字)の作品と演出家の永山さんの出会いから始まった企画のようです。


ドラマ・リーディング


帰りにはお土産に脚本(作品)もいただきました。
文字で再読すると、公演の時とは違う風景が見えてきそうです。
少し時間をおいてから読んでみようかな♪


私も…
  音語り座マカロンの公演とか、
  お題をいただいて即興したり、
  書いたお話を朗読していただいたり、
  イラストレーターと共同展をしたり、
  古本屋さんでの展示と朗読と演奏など、

いくつかの形での競演やコラボなどをしてきましたが、物語作家同士で同じ設定を元に連作といったパターンはまだしたことがありません。
自分だけで連作作品を書くのは大好きなのですけどね。

こういった公演などに行かせていただくと、いつも思います。

物語の可能性は

どこまでも続くよーー!と(笑)



日々にごくごくさりげなく物語を忍び込ませたい。
日常のすぐ足元に「非日常」をばらまいてみたい。


また何か面白い展示会などできればな、と思っています。
生暖かく、見守ってください(^^;

さ!
なにはともあれ今週末の甲東ホールでのクリスマス公演にぜひぜひお越し下さいね!
メンバー一同、心よりお待ちしております〜♪


テーマ:物書きのひとりごと - ジャンル:小説・文学

兄弟の即興話〜「三七三ノ話」
瓶詰め兄弟 三七三ノ話


 弟の年れいは、三百七十三才です。
 そう、三百七十三。うそじゃないですよ。

 私? 私は十三才。
 だから弟は私よりも三百六十才も年上になってしまうんだけど、
 でもやっぱり弟なの。

 だってね、見た目はほら、七才か八才くらいでしょ?

 弟の世界は私たちとはちょっとちがうの。
 ここにいるんだけど、弟はとってもとっても時間がはやくに過ぎてしまう世界にいるみたいなの。

 私よりも三百六十年分、たくさんの時間をすごしてきた弟は、私よりもずっとずっとたくさんのことを知っているの。

 だから私が困っている時や、悩んでいる時や、迷っている時には、いつも助けてくれる。

 あなたには見えるかしら、弟が。
 私が大好きな、神様みたいな弟。
 あと何百年かしたら、きっとホントに神様になってしまうかも、しれないわ。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
このお話は、
中川紺 物語作品展「瓶詰め兄弟の本棚」の催事にて、
お客様より数字のお題をいただき即興創作したものです。

□執筆日:2014.2.23
□お題:373
□書き出し:弟


改めて読むとこの「私」がある意味かなり普通じゃない感覚ですねw
まあ、私の物語の登場人物は、おおむねどっかのネジが必ず外れているか入れ替わっているかするのですけどね(笑)

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

兄弟の即興話〜「七ノ話」
瓶詰め兄弟 七ノ話


 兄がいつも話してくれたのは、

「七つの湖」のこと、
「七つの山」のこと、
「七人の勇者」のこと、
「七つの城」のこと、などなど。

 とにかく兄は七という数が大好きで、いや、大好きなのではなく、兄の中には数字はただ一つ「七」しか存在しないのではないのか。

 そんな錯覚すらおぼえたのです、私は。

 しかしどんなに兄が七にこだわろうと、そんなことは私には大した問題ではありません。

 私にとっては、妹を大切にしてくれる、頭のよい、やさしいやさしい兄であることに変わりないのです。
 そして、お話を語らせたら、きっと世界一。私の中では、いつも。

「今日はね、七冊の本のお話をしよう」

 兄が言います。
 四番目の兄の声でした。

 兄の中には、七人の「兄」がいるのです。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -(完)
このお話は、
中川紺 物語作品展「瓶詰め兄弟の本棚」の催事にて、
お客様より数字のお題をいただき即興創作したものです。

□執筆日:2014.2.23
□お題:7
□書き出し:兄


七人それぞれの「兄」のお話をスピンオフ?で書いてみるのも面白いかも、などと思ったり。
「七つの〜」の各物語も書いてみてもいいなと思ったり。
こうやって増殖分裂の気配をみせる物語。
物語は生き物だ、とふと感じるのはこんな時。

テーマ:ショート・ストーリー - ジャンル:小説・文学

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。